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「わかる」ことと「わからない」こと(2) [よしなしごと]

NAOKOさんのホメオパシー=似非科学?と云うエントリを読んだ。

日本でいつもホメオパシーが否定される主な理由はただ一つ。


『全っぜん科学的じゃない!!!』
いや、単に「効かない」からじゃないですかね。
科学で証明されなきゃ何の根拠もないとしてバッテンつけられる世の中だもんね、今のご時世。
別段そんなご時世が来ている、とは感じないけどね(日本の話をしている、と仮定して)。科学的な方法での証明がなされていないことをさもなされているように喧伝してれば、そりゃ「科学的な根拠はない」とは云われるだろうけど。
でもまぁ、ひとの健康や命に関わることには客観的な(科学的な方法にもとづいた)根拠がほしいよなぁ、とか思うのが不自然だとは、ぼくにはあまり思えない。
だけどさ、根本を考えてみたことがあるのかね、「科学論者」は。
こう云う言説を読むたびにいつも思うんだけど、「科学論者」ってだれよ。
人間の身体はどうして動くのか。

こういう時科学者は、「脳が脊髄を通して体中に信号を送って、身体の各組織や筋肉が動くようになっているんだよ」と説明します。
教科書で習うのも同じだよね。
そりゃその問いを受けた科学者がどの分野の科学者か、によっても違うし、どの学校のどの教科で使ってる教科書かでも違うでしょ。だいたいそんな漠然とした質問、包括的な答えが欲しかったら哲学者か宗教家に投げかけたほうがいいと思うな。ほしい答えが返ってくるかどうかはわからないけどね。
じゃあさ、「その脳を動かしてんのはなんなのよ?誰なのよ?」って言ったらどうなる?
「今はまだ解明されていません。」だろ?なんか他に解説ある?
これもいろんなレベルでの回答がありうるよね。あるレベルでは「今はまだ解明されていません。」と云う答えにもなるだろうし、べつのレベルでは「ここまでは解明されています」と云う答えになる。
ほんじゃさ、なんで人間は〇〇って病気になるの?原因は?

「それは感染や生活習慣、生活環境、遺伝によるものです。」ってちゃんと書いてあるんだけど、同じぐらいしょっちゅう目にする文字があるよ。
それは、「しかし未だはっきりとした原因は解明されておりません。」

解明されないことの何と多いことか!
単に「解明されていること」と「されていないこと」があるだけの話だけど。科学はすべてをすでに解明していてしかるべき、みたいに思ってるんだとすれば、ひょっとしてNAOKOさんは結構「科学論者」なんじゃないかな。と云うかこう云う文脈だと、かも ひろやすさんの「科学が万能なら科学者は失業する」と云うことばが思い起こされるわけだけど。
いや、「ひとつでもわかっていないことがあればなにもわかっていないのと同じだ」みたいなロジックはよく登場するんだけど、そう云う議論をするんならそのスタンスはそのまんま科学以外のすべてのもの(たとえばホメオパシーとか)に返ってくるよ?
その理由はただ一つ。

「目に見えることしか証明にならないから。」
違うと思うよ。たとえば素粒子を目で見たひとはいないと思うし。
ホメオパシーのように、病気の消失(病原菌の喪失や手術による腫瘍や潰瘍の摘出など)や原因は目で見ることはできないけれど、患者はホメオパシー的な自然法則「類似のものは類似の少し強めに働く効力を持つレメディーによって治癒される」によって「確かに」「確実に」治癒していくという「めちゃくちゃ目に見える事実」を提示しているにも関わらず、なぜそれを「科学的」と考えないのか。
ホメオパシーの主張する原理は「類似のものは類似の少し強めに働く効力を持つレメディーによって治癒される」ってのとはちょっと違うと思うんだけど、まぁそれはそれとして(って云うかホメオパシーを「科学的」と主張したいのかしたくないのか、読んでるとだんだんわからなくなってくる。ひょっとして「いまの世の中の『科学的』ってことばの使い方は間違ってる!」って主張なのかな)。

ホメオパシーに医療手法としてちゃんとした地位が与えられていなくて、多くの代替医療のなかでもとりわけ信憑性が疑わしいものとされているのは、まさにその「確かに」「確実に」治癒していくという「めちゃくちゃ目に見える事実」を提示しようとしない、まさにその点にあるのであって(でもべつだん潔く「呪術だ」と自認しているわけでもなさそう、ってあたりこっちで書いたこととも関連してくるかな)。
最近だと、昨年英国議会に対して英国ホメオパシー協会が提出した報告が既存の論文に対する手前勝手な曲解のかたまりだった、と云うThe Guardian紙の報道がkumicitさんの英国ホメオパシー協会がいんちきな文献引用なドキュメントを英国議会に提出と云うエントリで紹介されている。まぁそのあたりの一般的評価はlets_skepticさんのホメオパシーは「効果が確かめられていない」方法ですらないと云うエントリでまとめられているけど。

まぁ、こんなことを書くと「それは「科学論者」の理屈だ!」みたいに反発されそうな気もする。でも(前のエントリでも書いたけど)、効果の科学的な証明、と云うのはべつだんその作用機序の科学的説明、と云う意味じゃなくて、だれからみても理解を共有できる方法で効果があると認められる、と云うだけの話なんだけど。
申し訳ないけどNAOKOさんのような主張を目にすると、特定の代替医療を支持するひと(あるいはその集団)が科学的方法を否定するのって、要するにその方法に「効果がないのがばれちゃうとまずいから」なんじゃないかな、と思えてしまう。科学的にその効果を証明することはその療法の価値を認めさせるために意義がある、と云うことについて意識的な代替医療はいくつもあるのにね。
そのあたりで、たとえばイギリスにおいてホメオパス団体がどんな行動を取っているのか、と云う部分については、同じくkumicitさんのホメオパスたちは自らホメオパシーの未来を閉ざす(1)(2) に詳しい。
私は誰かさんのように論理的に科学者や医者の矛盾点について論じることは出来ないけれど、それでもわかることはあるよ。
例によって誰かさんと云うのがだれなのかはわからないけれど、それじゃいったいそのそれでもわかることってのはなんなんだろう、と云うような部分は、こちらのエントリで書いたことと重なってくるんだろうなぁ。
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PseuDoctor

こんばんは。

naokoさんも、yoseiさんと同じ様に、科学を凄く誤解されてますよね。

>「確かに」「確実に」治癒していくという「めちゃくちゃ目に見える事実」

もしこれが本当に本当なら、その「事実」とやらが存在する事は、間違い無く科学的に証明できます。逆に言えば「客観的な事実が存在する事を証明する為のプロセス」の事を「科学(の一部)」という名前で呼んでいるだけですから。

うーん、やっぱり、どう書いてもPoohさんが既に書かれている事の焼き直しにしかなりませんね。単なる繰り返しでも無意味だとは思わないけれど、何か上手い書き方は無いかなあ、と思ってしまうのでした。
by PseuDoctor (2010-02-19 01:00) 

PseuDoctor

ごめんなさい、naokoさんじゃなくてNAOKOさんでした。
by PseuDoctor (2010-02-19 01:02) 

pooh

> PseuDoctorさん

> もしこれが本当に本当なら、その「事実」とやらが存在する事は、間違い無く科学的に証明できます。

そう云う話なんですよね。どうしてホメオパシーが科学的とみなされないか、と云う理由は、作用機序面だけじゃなくて、そう云う科学的な証明から事実上逃げ続けている、と云う側面も大きいわけで。
この部分、いかに通常医療とか「科学」そのものの欠陥を言い立てようと、結局は糊塗できるわけではないんですよね。
by pooh (2010-02-19 07:38) 

pooh

> PseuDoctorさん

で、この種の言説を見かけるたびに感じるんですよ。
自分で「わかってる」と思ってることを、ほんとにわかってるの? わかってるんなら、どうしてその「わかってる」ことをちゃんと誰にでも伝わるように示そうとしないの? って。なにかを誹謗することで、仮にその気持が共有できても、それは理解を共有したことにはならないんじゃない? みたいに。
by pooh (2010-02-19 07:48) 

うさぎ林檎

こんにちは。

>だれからみても理解を共有できる方法で効果があると認められる
大事なことはこれだけですよね、これ以外にない実にシンプル。

NAOKOさんは「科学で証明されなきゃ」と謂う文脈を「含まれている成分を科学的分析で検出する」みたいに考えておられていて、だから「科学的」を逆説的だけれど重要視されているのかな。
でも実は医薬品に関してはそんな事はぜーんぜん関係ないですよね。どういう理屈で効いたかはあまり重要じゃなくて、それは後回しでも良いのをご存じないんだろうなと思います。

誰にでも信用して貰うにはどうすればよいのか。それは二重盲検法を(他の薬と同じように)ホメオパシーもクリアすれば良いだけ、カンタンカンタン。二重盲検は成分分析じゃないんだから何が入っていても(入っていなくても)いいのデス、効けばちゃんと結果が出ます。

本当にホメオパシーを信じているのなら「”二重盲検法”を実施しましょー!!」って活動すべきだと思うんですけど……違うかな?
by うさぎ林檎 (2010-02-19 12:56) 

pooh

> うさぎ林檎さん

別エントリのPseuDoctorさんへのレスに書きましたけど、基本的に高いシェアを持つ同業者(=通常医療)が背景にする原理について、ほぼ無理解のまま批判できると思えるのが、不思議と云えば不思議です。で、自分の信奉するメソッドについても、ちゃんと客観的な理解ができてるのかな、みたいに疑ってしまう。

> 本当にホメオパシーを信じているのなら「”二重盲検法”を実施しましょー!!」って活動すべきだと思うんですけど

ぼくもそう思うんですけどねぇ。
そこで成果が出せれば、だれにもニセ科学だなんて云われずにすむようになるのに。
by pooh (2010-02-19 23:08) 

Seagul-X

実はこの間ちょっと入院して手術を受けました。
100 人中 97 人までは良性、でも切ってみないと良性か悪性か判別できないってことで、放っておいても 97% は大丈夫なわけなんですが 3% のリスクと手術を受けることのリスクを天秤にかけて手術したわけです。まー、細かいところは自分では判定できないので、お医者さんのいうことを信頼したということにはなるんですが、一応、それなりに調べて自分なりには納得して決断しました。
入院中に『代替医療のトリック』を読了できたのはおまけです。

『代替医療のトリック』には鍼やカイロプラクティックでの直接のリスク(正規の医療を受けなくなる、みたいな間接的なものではなくて)について書かれていたんですが、それに関連して以前からホメオパシーについて疑問に思っていたことがあります。
ホメオパシーの原理って病気と同様の症状を起こす物質を薄めると逆に病気に効く、ってものですよね?だとしたら、薬の成分を薄めたらどうなるんでしょう?病気を引き起こしちゃうことになるんじゃないでしょうかね?
でもって、レメディーにそういった成分が混入していないことをどうやって保証するんでしょう?というか、植物をすりつぶして溶かしたりしたら、そういった成分の三つ四つは入ってそうなもんなんですが、普通考えて。

もうひとつ、ホメオパシーには副作用がないとよく云われますが、「ほんとうに副作用がない」のかどうか。なぜ副作用がないことを知っているわけですか?誰がどうやって確かめたのですか?いままでわからなかったけれども実は副作用があったとしたら、自分にそれが現れたとしたらどうするんでしょうか?
普通の薬ならそれなりの治験をおこなって、その結果を元に認可されていますから、そこで引っかからなかった副作用はあるかもしれないけれど確率はかなり低いだろうと判断できますが。
とかいうと「製薬会社の陰謀」みたいなことを云い出すひとがいますが、ホメオパシーにだっておなじことが云えるんですよね。実際、『代替医療のトリック』にはホメオパシーの効果を肯定する論文の著者に資金が提供されていたという話も載っていました。実は副作用があったのに隠しているかもしれないですよね。
そういう副作用の可能性を排除するためにも二重盲検法でちゃんと調べればいいのに。

結構前から上のようなことを考えているんですが、そのわりにあんまりまとまってないです。ホメオパシーを絶賛してるひとに是非聞いてみたいとおもってるんですが、なんかヒステリックな反応が返ってくるか黙殺されるかどっちかの気がして、まだ試したことはありません。

by Seagul-X (2010-02-20 11:49) 

pooh

> Seagul-Xさん

> 実はこの間ちょっと入院して手術を受けました。

あらら、そうだったんですか。
でもまぁ、コメントをいただけていると云うことはひと安心、ってことだと思っていいんですかね。

> 入院中に『代替医療のトリック』を読了できたのはおまけです。

読んでません。入手さえできてません。読まなきゃなぁ。ごめんなさい。

> だとしたら、薬の成分を薄めたらどうなるんでしょう?

そんな不自然で陰謀と利権のかたまりみたいなものはきっと原料に使わないんですよ。

> レメディーにそういった成分が混入していないことをどうやって保証するんでしょう?

かならずしも混入してない、と云うことでもないのかな、みたいな実態が、kumicitさんのこれらのエントリからうかがえます。
http://transact.seesaa.net/article/121705816.html
http://transact.seesaa.net/article/134378852.html
これはけっこうやばい話だなぁ、みたいにも思います。レメディの原料には放射性物質なんかも使われているらしいので(ほんとかどうか知りませんけど)。

> なぜ副作用がないことを知っているわけですか?

物理的に効くような薬理効果がないので物理的な副作用もない、と云うロジックの延長上に生じている認識なんじゃないですかね。霊的に効くのなら、霊的な副作用を懸念してもおかしくないのになぁ、なんて思ったりもしますけど(例の好転反応ってのは副作用と云うより、むしろネグレクトの帰結なんでしょうけど)。
ちなみにまたkumicitさんのエントリを引き合いに出しますけど、レメディにも副作用がある、と云う主張を、王立ロンドンホメオパシー病院ではしてるみたいですよ。
http://transact.seesaa.net/article/134261977.html

> 副作用の可能性を排除するためにも二重盲検法でちゃんと調べればいいのに。

なんかまるで、ちゃんと調べたら都合の悪いことでもあるように見えますよね。

> なんかヒステリックな反応が返ってくるか黙殺されるかどっちか

かならずしもそうではない、と云うことを、こちらで対話に応じてくださったlotusさんの名誉のために申し上げておきますが。
http://schutsengel.blog.so-net.ne.jp/2009-12-22

ただ、経験的に大勢がそんな感じである、と云う印象をぼくも持ってます。
by pooh (2010-02-20 18:51) 

TAKESAN

今晩は。

もちろん書くまでも無い事なのですが、一応…。

ダブルブラインドテストを行うのは十分条件では無いですね。実験計画的には無作為化(割付などの方法で)などが圧倒的に重要であったりもしますし。

プラセボ対照無作為化二重目隠し試験(RCT-DBで対照群をプラセボを与える群にする)
的な。
by TAKESAN (2010-02-21 01:54) 

pooh

> TAKESANさん

あ、ありがとうございます。

ホメオパシーと云ってもボランティアベースで施療が提供されているわけではないのだし、同種のメソッドを採用している業界全体としてはけしてちいさな経済規模ではないわけで(全世界的には縮小傾向にはあるんでしょうけど)、だったらちゃんとした検証のコストを業界として負担しようとしないのはなんでなんだろう、と云う話でもあるように思います。
by pooh (2010-02-21 05:30) 

TAKA

NAOKOさんの記事を、読みました。
目に見えない証明を追い求めることには大賛成です。
私も信じています。
希釈された目に見えないホメオパシーの効果が、本物と証明される日を。
(すでに二百年間、待ち続けています)

ところで、ホメオパシーっぽいものが、「確かに」「確実に」治癒していくという「めちゃくちゃ目に見える事実」を提示してくれたことって、ありましたっけ?(私だけが知らない?)

もしや、「元の成分は、一分子も残っていない。それにもかかわらず、症状が改善した。理屈上、効果は無限大」ということかしら?
そもそも、科学的事実に拘るから、苦しい言い訳を述べる必要が出てくるのでは?

もう、この際正直に、「別にいいじゃん。たとえ幻でも、直った気分に浸れるなら幸せでしょ?患者の幸せは現代医療の目指すところでしょ、ホメオパシーだって同じです」と言えば、気分が楽になります。
ついでに科学についての考えも変わると、新たな視野を獲得できて、目に見える幸せを手に入れられると思いますよ!(半音階ぐらい、良い方向に行くはずだ)
by TAKA (2010-02-22 03:16) 

pooh

> TAKAさん

これ結局、「証明」と云うことばをどう捉えるか、でもあるかと思うんですね。
「証明」と云うのを「事実であると云う認識を共有できる状態にする」と云う意味に捉えれば、すべきことは科学を否定すること、じゃないわけですよ。科学的証明は重要じゃない、だから科学的証明を試みているものもそうじゃないものもおんなじだ、では結局支持するメソッドに対する擁護にもなんにもならないわけです。
by pooh (2010-02-22 07:29) 

pooh

> TAKAさん

あ、それと。
科学的に証明するにせよそれ以外の方法で証明するにせよ、そのコストはそのメソッドを支持する側が負担すべき、って云うのもポイントですね。
なにしろ科学的には証明されなかった、って云うのがすでに公になってるわけですから。
by pooh (2010-02-22 07:42) 

どらねこ

こんにちは。ワインの件では色々と教えていただきありがとう御座いました。
このエントリに対するコメントでなくて恐縮ですが、hietaro様のコメント欄での発言で・・・
>結果、ぼく自身の書いた記事はあんまり読まれない(^^;。いっしょうけんめい考えて書いてるのになぁ

コレを見て、う~ん。と、なってしまいました。
自分の処など、ほとんどはてなコミュニティの力でブクマを頂いているようなものですからね。
現時点での私の最新エントリなどは、poohさんの記事やコメント欄のやり取りに相当な影響を受けています。(しかも、結構周回遅れですし)
何て謂うのか、隙があまり無いのでブコメを書く動機を奪っているのかも知れませんよ。
書いていて、なんだかよく分からなくなってしまいました。毎日楽しみにしているヒトが居ると謂うことで・・・
by どらねこ (2010-02-22 16:27) 

pooh

> どらねこさん

あぁ、いや、ぼくのワイン知識では結局ほとんどお役に立てずじまいでした。なにしにのこのこ出ていったんだか(^^;

hietaroさんのコメント欄に書いたのはただの愚痴です。よそさまで見苦しいところを晒しちゃって、お恥ずかしい。
いや、結局読まれるかどうかは良質の考察を提供できるかどうかだし、うちで書かれたことからなんらかの示唆があって、そこからもっと読まれる文章を書けるかたが考察を提供してくれれば、結局はおんなじことですしね(と云うかそのほうがいい)。コミュニティ機能、と云う点でも、So-net Blogにも「Nice!」機能と云うのがあるわけですし(積極的な活用にはどうも食指が動かないんですが)。
あと、はっきり自覚してますけど、ここの切り口は傍流ですから。

> 自分の処など、ほとんどはてなコミュニティの力でブクマを頂いているようなものですからね。

それは違うと思いますよ。とりわけ食関連で、マスターピースとして読まれるべき質のシリーズをお書きになってるじゃないですか。
お書きのようなものがウェブ上に存在している、と云うだけで、大きな意義があると思います。思うに、うちみたいに二次的な発信がおもな内容の言説より、お書きのような一時的な情報の発信のほうが、本質的な意義は高くてあたりまえ、なんですよね。

あとときどき思いますけど、うちって絡みづらい雰囲気があるんでしょうか。だとすればそのほうが問題だなぁ(直しようもないけど)。
by pooh (2010-02-22 21:55) 

黒猫亭

>>あとときどき思いますけど、うちって絡みづらい雰囲気があるんでしょうか。だとすればそのほうが問題だなぁ(直しようもないけど)。

poohさん以上に絡みづらい雰囲気を醸し出している自覚のあるオレがちょっとここを通りますよ(笑)。
by 黒猫亭 (2010-02-23 07:30) 

pooh

> 黒猫亭さん

そうですかね? ぼくにはよくわかんないですけど。

ただ、あきらかに対話スキルの高いひとっていますよね。伝えるべきことをやわらかく、でもしっかりと伝えられるような。そう云うひとを見かけると、うらやましいなって思います。
by pooh (2010-02-23 07:55) 

どらねこ

>絡みづらい雰囲気
いえいえ、そんな事ないと思いますよ。コメント欄の充実ぶりを見れば、一目瞭然ですし。
疑問を呈するようなコメントに対し、真摯に向かい合うような印象を持っておりますよ。
なんというか、ブコメでヒトコト何か述べたくなるような隙が無いという事でしょうか。
私の処は逆にコメントを余り頂けないタイプのブログだと思います。自己完結型の記事が多いからだと思っておりますが、「誰か教えて」と、書いた記事にも頂けない事が多いので、淋しかったりします。

黒猫亭さんの処が絡みづらいというのはガチだと思いますが。(笑)
by どらねこ (2010-02-23 08:18) 

うさぎ林檎

こんにちは。

どちらにも書き込んでいる怖いモノ知らずの私が通りますよ(笑)。
詰めが甘い柔な事を書き込んでも、ちゃんとフォローして貰える、さらにはもっといい意見が頂けると謂う利点はどちら様にも共通しています。
ま、有り体に謂えば甘えてるだけです……本当にいつもご迷惑をかけています(確信犯だけど)。
by うさぎ林檎 (2010-02-23 11:27) 

pooh

> どらねこさん

> コメント欄の充実ぶりを見れば、一目瞭然ですし。

いやもうこれは、ありがたいばかりです。でもぼくの手柄じゃないですよ(^^;。

> 私の処は逆にコメントを余り頂けないタイプのブログだと思います。

そうですかねぇ。
必要な議論については(場所はコメント欄じゃなくても)充分対話が成立していると思うので、問題ないんじゃないでしょうか。

> 黒猫亭さんの処が絡みづらいというのはガチだと思いますが。(笑)

そのへん、どうなんだろう。すみずみまでお返事がいただけるので気後れする、と云うのはあるのかも。
by pooh (2010-02-23 21:52) 

pooh

> うさぎ林檎さん

こわくないですってば。こわくない…ですよね?

> もっといい意見が頂けると謂う利点

これはまずぼく自身がだれより享受している部分でもあったりします。自分の出す意見とみなさんからいただけるリアクションを考えると、差し引きでぼくがいちばん得してる。

こう、正直云っちゃえば、言及先に対してポジティヴな意見を述べているエントリの場合は、「リンクする」と云う時点でそのエントリを起こす目的の半分以上は達成できてるんですけどね。
by pooh (2010-02-23 21:53) 

黒猫亭

>poohさん

>>伝えるべきことをやわらかく、でもしっかりと伝えられるような。

見習いたいのは、就中この「やわらかく」と謂う部分ですね。表現の理解容易性と謂うより、文体上の物腰と謂うか当たりのやわらかさ。読んでいる側も人間ですから、肌触りがソフトだと大分受ける印象が違いますね。

ただこれ、やっぱり詰まるところは人柄ですから、意識して改めるにも限界があるのかな、と思ったりしていますが。

>どらねこさん

>>黒猫亭さんの処が絡みづらいというのはガチだと思いますが。(笑)

あ、やっぱり(笑)。自分のところの過去ログを読んで対話の傾向を視てみてもしつこそうな印象が強いですから、気軽に書き込める雰囲気ではないだろうと謂う自覚があります。

poohさんと違うところとして大きいのは、コメンターの意見をもっと引き出すようなレスが書けないと謂うところかな、と思っています。そのご意見に対する自分の意見しか書けないんですね。そうすると、なんだかエントリの続きや補足意見みたいなコメントになってしまいます。

>うさぎ林檎さん

>>どちらにも書き込んでいる怖いモノ知らずの私が通りますよ(笑)。

いやあ、自分で「これはコメント附かねえな」と思っているエントリにも意外とうさぎ林檎さんが書き込んでくださるので有り難いです。レスも書きやすいんですが、そのせいか、なんだかうさぎ林檎さんへのお返事はいつも長くなっているような気がして恐縮です(笑)。
by 黒猫亭 (2010-02-24 06:03) 

pooh

> 黒猫亭さん

いまは以前よりもこの「やわらかく」と云う部分がこなせて、でも伝えるべきことはしっかり伝えられる、みたいなことができるひとが増えているようにも思います。うらやましいし、見習いたい。

> やっぱり詰まるところは人柄

そう云うことでもあるんでしょうけど、努力の余地はある、と思いたいです。
by pooh (2010-02-24 07:27) 

どらねこ

>poohさん

ええ、そうです、そうです。隅々までお返事いただけて恐縮してしまうというのはありますね。

>黒猫亭さん

そういう事です。
ちょこっと簡単な思いつきを書き込んだら、綿密な考察が返ってきたので、こりゃやばい!と。
もうちょっと甘えられる性格だったらどしどし書き込みをするんですが。(笑)
by どらねこ (2010-02-24 08:01) 

pooh

> どらねこさん

ご本人もお認めになると思いますけど、単にスタイルの話かと。
その場所その場所で、話の展開の仕方は違いますよね。
by pooh (2010-02-24 08:14) 

TAKA

poohさんの記事は、欠かさず読んでいます…。
素人視点を表明しているpoohさんが相手ならば、私も科学的に迂闊なコメントを気軽に投稿できます!(いつも暖かく掘り下げてくれますよね!)

たとえ相手が頑固なお客さんでも、有意義な議論の成立を試みようとするpoohさんには、感心します!
面倒くさがりで気の短い私には、真似できません!(話が噛み合わないと、すぐにdisります!)
これからも、発展性のある記事を期待しています!

…ちなみに、経済関係の過去記事は参考になりました。(「仕事と矜持」の記事や、osakaecoさんとの遣り取りなど)
というわけで今日のpoohさんは、経済の深層を我々に分かりやすく語るべきなのである(^-^?
by TAKA (2010-02-25 15:56) 

pooh

> TAKAさん

> というわけで今日のpoohさんは、経済の深層を我々に分かりやすく語るべきなのである(^-^?

いまは専門家ではないのでそれは恥ずかしいし、できればあんまりやりたくないです。勘弁してください(^^;。
by pooh (2010-02-25 21:59) 

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