捉える

山崎達也さんの水が教えてくれること？と云うエントリを読んだ。

常識を働かせればできること、みたいな部分で昨今個人的にあれこれ思考がもがいていたりする状況ではあるけど。

水の結晶自体が、外部的要因に反応し、

形を変えることは事実です。

この外部的要因と云うのがなんなのか、と云うことをある程度絞り込んで述べないと、なにが事実であるかを語ったことにはならない。
ならないのにそう云う気持ちになれる、と云うのがどう云うことなのか。このへん、たぶんお水さま系言説がいっこうに減らない（日夜ニセ科学批判言説の何倍生産されていることか）理由があるんじゃないか、と云うふうにも思う。

どんな説であれ、柔軟に捉えていきたいです。







まだこれから

解明されていくことが沢山あるのですから…。

こう、もはやこの文脈から考えると、このかたのおっしゃる捉える、と云う言葉の意味がまったくわからなくなる。そこになにかしら思考を巡らし、自分なりに理解する、と云う意味合いがあるのだとすれば、そんな手順を踏んでいるようには見えない。柔軟さ、と云うのは、思考の省略を意味するわけではないと思うのだけど。

あと、これから解明されていくこと、について語るのならば、これまで解明されていることをある程度踏まえるのが前提になるような気がするのだけど、どうやらとくにそのあたりは顧慮する必要はない、と思われているように見受けられる。

印象論だけどなんか気になるのは、このかたの発されるような言説が、けっこう「気づき」と云うキーワードと結びついていることが多いこと（まぁ江本勝関連の言説全般に云えることだけど）。で、そこに透けて見えるビジネス的な背景、と云うのを漠然と考えたりもするのだった。

タグ：ニセ科学 紋切型

コメント 2

こんにちは。ガチガチでフワフワのオヤヂことYJSです。
　
> これから解明されていくこと、について語るのな
> らば、これまで解明されていることをある程度踏
> まえるのが前提になるような気がするのだけど、
> どうやらとくにそのあたりは顧慮する必要はない、
> と思われているように見受けられる。
　
これ、もう…本っ当にそうで、「水が…」の前に「教科書が教えてくれること！」というエントリが何故無いのか？、と。結晶よりずっと判りやすい、「日本語」で書かれているのに。
　
ランダムな数字列にもメッセージを読み込んでしまうような性向って、ほとんどのヒトが程度の差こそあれ、持っているものだと思いますが…。それに加えて、「それほど苦労せずに高度な理解が得られたような気になる」というのも重要なのかもしれませんね。
で、そういった「存在しなくてもパターンを認識してしまう」ことや「もっと楽に〜を得たい」と志向する事は、こういう取り上げ方をすると私にも厳然としてあるわけです。（と、言うか、これが全くないヒトって想像できない。）
　
なんとも…難しいものですね。
by YJS (2009-03-08 09:02) 

> YJSさん

へんな名乗りかたしないでくださいな(^^;。

端的に云って「分かる」と云うことに対してひどく安易な考え方をしてるんだろうな、と思います。
このかたのような言説は水の結晶関連では大量にネットに放流されていて、じっさいのところいちいち言及もしないのですが、そう云う状況の根本にあるもののひとつが典型的にこのかたのもの云いにあるなぁ、とか思ったのでした。
by pooh (2009-03-08 10:12)