言語の違い [世間]
琴子さんが何を自己選択の根拠とするか?と云うエントリをお書きになっている。例によって琴子さんらしい視点からの見方。
TAKESANさんとちょっと用語についての議論があるみたいなんだけどそれはそれとして、おっしゃっている内容は概ね正確だなぁ、と思う(特に「本当のターゲットはどこか」と云う部分において)。ただ、
一番の問題は、実証主義と道具主義の利用する言語の違いってやつです。
道具主義者は「便利だったらよがっぺよ!(何故か栃木弁)」って有用性を基準としているのに対して、実証主義者は「その道具の使い方は合理的じゃないし、実際には不便だろう!」って実際の道具の使い方について突っ込みを入れているわけでして。話しがかみ合わないのは何となくおわかり頂けるかもしれません。
ぼくはそこでなんとか話を噛み合わせるために、なんと云うか、意識して「文芸寄り」の言葉を使おうとしているつもりだったりする。
結構それで論述の正確さなんかは犠牲になっているけれど(だからその分ひどく無防備なエントリが多いのは分かっているけれど)、それでも言葉としての貫通力がいちばん高いのは文芸の言葉だ、と云うのは信念のようなもので。
なんとか届かないものかなぁ。
今晩は。野暮な突っ込みを入れてしまった張本人です。
琴子さん(とお呼びした方が良いのかな)のまとめは、とても解り易く、納得のいくものでした。
琴子さんが仰る所の道具主義な人対実証主義な人のやり取りというのは、poohさんがよく言及なさる、代替医療についてのエントリー(とそれへの反応)に、その具体例を見る事が出来ますね。
あれなんですよね。「何、その道具の使い方? 全然駄目じゃん。そんなのも解らないの?」という言い方じゃ、いけないのですよね。poohさんも仰る様に、対話における言葉遣い(もちろん、文字通りの意味だけでは無く)を、よく考えなくてはなりませんね。
「周辺でうようよするその他の主義主張」の中の、「原理主義」も厄介ですね。広く情報発信出来る立場の人間が、こういう思考に陥っている場合には、困った事に。
by TAKESAN (2007-07-31 02:07)
> TAKESANさん
あの辺りの「絵解き」的論述は琴子さん一流ですよね。
言語が違えば論点も違うわけで、そうするといかに論点を(議論が成り立つように)アジャストするか、って云う戦術的な部分も出てきて。でもそもそも戦術云々以前にそんな七色の言語を使い分けられるわけではなくて(^^;。まぁできる範囲でのこまごまとした工夫(とはいえそれは議論の本質にも影響してくる)をしていくしかなくて。
原理主義は厄介です。言説の芯にあってもいいんだと思うんですけど、それが実際の表現にまで素朴にあらわれてきていたりすると、そもそも強靭なだけに対応しづらい。なんと云うか、対話になりうる接点を探すのが難しいんですよねぇ。
by pooh (2007-07-31 07:49)