街や音楽やその他のものについてのあれこれ。
なんと云うか、「いま書かなきゃいけない」と云う切迫感をなぜか感じているだけで。
私の場合は、このブログの「馬鹿がデフォルトの国」のエントリでも書いてしまってますがf^_^;オウム事件を筆頭とする極端な合理主義への蔑視やオカルト礼賛などから生み出された、過去の痛みを伴う失敗から何一つ学ぼうとしない社会に対する疑問と、正直に言うなら苛立ちがあります。ニセ科学の蔓延もこういう社会の在り方と決して無縁ではない、と。 by 内海 (2007-02-17 08:19)
> 内海さん社会の空気に対するいらだち、というのはぼくにとっても大きな動機ですね。なぜニセ科学なのか、と云うと、現象として典型的だ、と云うのと、みなさんの思索の過程を借りやすく学びやすい、と云うのがあると自分では思っています。 by pooh (2007-02-17 08:58)
>poohさん私もそう思います。それと、所謂世間の「一般常識」を補強するような考えが大半を占めていて、その一般常識の地位を回復してくれるように見える(それで科学や数学は、その素朴な直感から導き出された世界像を抽象化して法則性を見いだしていくものなので、こういう人達は敵視するのではないかと思ってますが)のと、そういった素朴な直感に根ざしたものなので、学問的な知識をゼロから学んだりする必要がないお手軽さもあるかと。 by 内海 (2007-02-17 10:57)
>poohさんすいません、上の私のコメントはpoohさんのレスとカブる部分が多いですね。建設的なコメントではなくて申し訳なく思いました(^_^;)改めて書くと、要するに基本ニセ科学は美化された過去への回帰を願う人にとっての理論的な根拠だと思われているのだと考えます。反近代という考え方やポストモダンの思想に近いけども、それよりはより素朴でより軽薄な思考パターンから構成されている。最近の新書のベストセラーなどとも共通項があって、とにかく分かりやすく、世間一般の常識を覆すようなものではなくむしろその価値を学問的な成果などよりも優先する考え方など。この理屈より感情とも言えそうな考えがニセ科学を評価する人達に顕著だと思うのです。 by 内海 (2007-02-17 11:28)
> 内海さんもうひとつありがちなのが、(好ましくない)現在の状況を作り出した責任を科学に押し付けようって云う心理のような気がします。で、自分はよい人間で真実を見抜いているけれど科学は分からない→自分は科学のせいで起きている(と云う気がする)いろんな悪いことからは免責のはずだ、と云う気楽な論理が脳内で成立するのではないかと。 by pooh (2007-02-17 13:05)
>poohさん自分が真実を見抜いていて、その真実から目をそらす科学者達に警鐘を鳴らそうというような発想をする人は確かによく目にします。「ニセ科学批判」批判をしている人の中にも、こういったメタ的な視点に立って批判している自分は冷静かつ中立に問題を見ていると思いこんでいる人が多いように感じます。それにしても、このタイプの人達は本質的にニセ科学のビリーバー達とそんなに変わらないよく似たタイプの思考を持つ人達ではないかと思います。まあ本人達は否定したいでしょうがf^_^; by 内海 (2007-02-17 14:12)
> 内海さん彼らの特徴として、「自分の頭で考えてない」と云う点がありますよね。結果書く文章も結構意味不明(自分で使っている言葉の意味をよく分かってない)と云う点があります。あと、やっぱり意味不明の言葉を使った賛同者が現れるところも。で、どうして考えてもいないのに一生懸命頭を使っている科学者にも分からないようなことが分かるかと云うと、だいたいそれは「鋭い感性」の賜物で。鋭い感性はモーツァルトで育てられる(それが誰の演奏か、とかなぜかあんまり気にしない)、と。やれやれ。今日は体調が悪いので家にこもってます。ロジェのプーランクでも聴いてようかな。 by pooh (2007-02-17 15:03)
TB文がまだ完成しない報告付きNo.4560です。(当初書きたかった内容は既にcorvoさんとこのコメント欄に書いてしまった気も。)http://www.studio-corvo.com/blog/karasu/archives/2007/02/post_267.html僕もこういうエントリを書く誘惑によく駆られます(^^;僕の場合、基本的にはmixiで下書きをした後、mixi外のblogで清書、という形を取っているんですが、ニセ科学関連の話ばかりが続いていた時期とそれ以外の時期とでの客層の違いに泣きたくなることがよくあります。どっちかっていうと、ニセ科学関連以外の文章の方を読んでもらいたいんですが。(ニセ科学関連の文章は既に他の方が同内容の文章を書いている場合がほとんどですし。)ニセ科学等への批判する動機は、僕も既にpoohさんや内海さんが書かれているような感じですかね。某小説のように「日本人全員が犯人」という状況を作りたくない、というか。さらに個人的な動機を書くと、今のこういう現状を知っていながら放置するのはある意味「未必の故意」なんじゃないか、という感覚もあるので、後で「僕は何度も書いていたのに…」という言い訳を用意したいからなのかもしれないな、とたまに思います。これだと(メタっぽい)優越感に浸りたいだけなんで、まずいんですけど。 by No.4560 (2007-02-17 17:57)
> No.4560さんぼくは基本的に読まれればそれでいいのですが(^^;、例えば素人評論ながらそれなりの品質の文章だと自分で思っているガムラン関連のエントリがあまり読まれないのはちょっと寂しく感じたりはします(まぁこれって仕方ないんですが。ジャンルがジャンルだし。> 後で「僕は何度も書いていたのに…」という言い訳を用意したいからなのかもしれないな、とたまに思います。ぼくはむしろこの時期にこういう言説をネット上に置いておく意味を積極的に捉えています(^^。優越感はまるでありません。ピエロになろうと誰かがいまやっておかないと、と云う独りよがりの使命感みたいなもののほうが強いです。 by pooh (2007-02-17 22:08)
>「日本人全員が犯人」洞爺丸だっけ?ミステリの話は題名も書けないから大変 by きくち (2007-02-20 11:27)
> まこっちゃんわし知らねだ。 by pooh (2007-02-20 22:15)
>きくちさんえーっと(汗)。オウム事件や最近の治安悪化言説などを読むと、僕はいつもこの小説を思い出します。で、その後、90年代新本格な悩みに陥るという、典型的なパターンを繰り返しています。>poohさんついでに報告ですが、「《バリ》バリのガムラン2」、昨日聴きました。僕のような音楽オンチには何とも感想の書きづらい曲ですね。ま、書きましたけど。 by No.4560 (2007-02-24 16:09)
> No.4560さんおひるねの時間を作って、鳴らしてみて下さい。本当は単純に、難しいことを考えないで音だけを楽しんでもらえれば、ってCDですけどね。 by pooh (2007-02-24 23:33)
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私の場合は、このブログの「馬鹿がデフォルトの国」のエントリでも書いてしまってますがf^_^;
オウム事件を筆頭とする極端な合理主義への蔑視やオカルト礼賛などから生み出された、過去の痛みを伴う失敗から何一つ学ぼうとしない社会に対する疑問と、正直に言うなら苛立ちがあります。
ニセ科学の蔓延もこういう社会の在り方と決して無縁ではない、と。
by 内海 (2007-02-17 08:19)
> 内海さん
社会の空気に対するいらだち、というのはぼくにとっても大きな動機ですね。
なぜニセ科学なのか、と云うと、現象として典型的だ、と云うのと、みなさんの思索の過程を借りやすく学びやすい、と云うのがあると自分では思っています。
by pooh (2007-02-17 08:58)
>poohさん
私もそう思います。それと、所謂世間の「一般常識」を補強するような考えが大半を占めていて、その一般常識の地位を回復してくれるように見える(それで科学や数学は、その素朴な直感から導き出された世界像を抽象化して法則性を見いだしていくものなので、こういう人達は敵視するのではないかと思ってますが)のと、そういった素朴な直感に根ざしたものなので、学問的な知識をゼロから学んだりする必要がないお手軽さもあるかと。
by 内海 (2007-02-17 10:57)
>poohさん
すいません、上の私のコメントはpoohさんのレスとカブる部分が多いですね。
建設的なコメントではなくて申し訳なく思いました(^_^;)
改めて書くと、要するに基本ニセ科学は美化された過去への回帰を願う人にとっての理論的な根拠だと思われているのだと考えます。
反近代という考え方やポストモダンの思想に近いけども、それよりはより素朴でより軽薄な思考パターンから構成されている。
最近の新書のベストセラーなどとも共通項があって、とにかく分かりやすく、世間一般の常識を覆すようなものではなくむしろその価値を学問的な成果などよりも優先する考え方など。
この理屈より感情とも言えそうな考えがニセ科学を評価する人達に顕著だと思うのです。
by 内海 (2007-02-17 11:28)
> 内海さん
もうひとつありがちなのが、(好ましくない)現在の状況を作り出した責任を科学に押し付けようって云う心理のような気がします。
で、自分はよい人間で真実を見抜いているけれど科学は分からない→自分は科学のせいで起きている(と云う気がする)いろんな悪いことからは免責のはずだ、と云う気楽な論理が脳内で成立するのではないかと。
by pooh (2007-02-17 13:05)
>poohさん
自分が真実を見抜いていて、その真実から目をそらす科学者達に警鐘を鳴らそうというような発想をする人は確かによく目にします。
「ニセ科学批判」批判をしている人の中にも、こういったメタ的な視点に立って批判している自分は冷静かつ中立に問題を見ていると思いこんでいる人が多いように感じます。
それにしても、このタイプの人達は本質的にニセ科学のビリーバー達とそんなに変わらないよく似たタイプの思考を持つ人達ではないかと思います。
まあ本人達は否定したいでしょうがf^_^;
by 内海 (2007-02-17 14:12)
> 内海さん
彼らの特徴として、「自分の頭で考えてない」と云う点がありますよね。結果書く文章も結構意味不明(自分で使っている言葉の意味をよく分かってない)と云う点があります。あと、やっぱり意味不明の言葉を使った賛同者が現れるところも。
で、どうして考えてもいないのに一生懸命頭を使っている科学者にも分からないようなことが分かるかと云うと、だいたいそれは「鋭い感性」の賜物で。
鋭い感性はモーツァルトで育てられる(それが誰の演奏か、とかなぜかあんまり気にしない)、と。
やれやれ。
今日は体調が悪いので家にこもってます。ロジェのプーランクでも聴いてようかな。
by pooh (2007-02-17 15:03)
TB文がまだ完成しない報告付きNo.4560です。(当初書きたかった内容は既にcorvoさんとこのコメント欄に書いてしまった気も。)
http://www.studio-corvo.com/blog/karasu/archives/2007/02/post_267.html
僕もこういうエントリを書く誘惑によく駆られます(^^;
僕の場合、基本的にはmixiで下書きをした後、mixi外のblogで清書、という形を取っているんですが、ニセ科学関連の話ばかりが続いていた時期とそれ以外の時期とでの客層の違いに泣きたくなることがよくあります。
どっちかっていうと、ニセ科学関連以外の文章の方を読んでもらいたいんですが。(ニセ科学関連の文章は既に他の方が同内容の文章を書いている場合がほとんどですし。)
ニセ科学等への批判する動機は、僕も既にpoohさんや内海さんが書かれているような感じですかね。
某小説のように「日本人全員が犯人」という状況を作りたくない、というか。
さらに個人的な動機を書くと、今のこういう現状を知っていながら放置するのはある意味「未必の故意」なんじゃないか、という感覚もあるので、後で「僕は何度も書いていたのに…」という言い訳を用意したいからなのかもしれないな、とたまに思います。
これだと(メタっぽい)優越感に浸りたいだけなんで、まずいんですけど。
by No.4560 (2007-02-17 17:57)
> No.4560さん
ぼくは基本的に読まれればそれでいいのですが(^^;、例えば素人評論ながらそれなりの品質の文章だと自分で思っているガムラン関連のエントリがあまり読まれないのはちょっと寂しく感じたりはします(まぁこれって仕方ないんですが。ジャンルがジャンルだし。
> 後で「僕は何度も書いていたのに…」という言い訳を用意したいからなのかもしれないな、とたまに思います。
ぼくはむしろこの時期にこういう言説をネット上に置いておく意味を積極的に捉えています(^^。優越感はまるでありません。ピエロになろうと誰かがいまやっておかないと、と云う独りよがりの使命感みたいなもののほうが強いです。
by pooh (2007-02-17 22:08)
>「日本人全員が犯人」
洞爺丸だっけ?
ミステリの話は題名も書けないから大変
by きくち (2007-02-20 11:27)
> まこっちゃん
わし知らねだ。
by pooh (2007-02-20 22:15)
>きくちさん
えーっと(汗)。
オウム事件や最近の治安悪化言説などを読むと、僕はいつもこの小説を思い出します。
で、その後、90年代新本格な悩みに陥るという、典型的なパターンを繰り返しています。
>poohさん
ついでに報告ですが、「《バリ》バリのガムラン2」、昨日聴きました。僕のような音楽オンチには何とも感想の書きづらい曲ですね。ま、書きましたけど。
by No.4560 (2007-02-24 16:09)
> No.4560さん
おひるねの時間を作って、鳴らしてみて下さい。
本当は単純に、難しいことを考えないで音だけを楽しんでもらえれば、ってCDですけどね。
by pooh (2007-02-24 23:33)