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仙台の本屋(番外2)Amazon [近所・仙台]

いや、もちろんAmazonは仙台の本屋じゃないし、うちの近所にあるわけでもない。
と云うか、少し考えてしまったのだ。

ちょっといろいろ考えたことがあって、少し流行りの学者さんの本を読もうと思った。もちろん、新書か文庫。で、まずAmazonで探してみた。流行っていると云うこともあって、複数見つけることが出来た。
いろんなひとのレビューも読んだが、自分が得たい知識に関する内容を持っているのがどの本なのかはすぐには判別できない。本屋に行って実際に手に取って、少し斜め読みしながら決めよう、と思った。

でも、これがなかなか見つけられないのだ。
午前中のうちに近場の大きめの本屋2つ(あゆみブックス青葉通り店と金港堂本店)を回った。あゆみブックスでは新書を1冊だけ。金港堂ではついに1冊も見つけられなかった。

とりあえずぼくにとって本屋に行くのは娯楽だ。そこにはいろんな書物があって、それぞれに特定の知識を集積している。本の題名やカバーデザインを目印に手に取って、めくって、欲しくなったら買うことも出来る。あゆみブックスクラスのサイズがあれば、それだけを3時間ぐらいぶっ続けで繰り返していられる(と云う訳で、東京にあるようなメガ本屋だったら、多分8時間ぐらいは続けていられると思う)。
これは、実際に店舗を持っている本屋ならではだ。

もちろん、あの本この本と目移りしながらうろうろすることはAmazonの店舗内でも可能だ(Amazonで1時間過ごせ、と云われても大して苦にならないだろう。楽天で同じことを云われたら辛そうだが)。でも、例えばジャンルとジャンルの間を飛び回るのは難しいし、Amazon上でこれまで全く知らなかった種類の本と出会うのも困難だろう。Amazonがその高度なシステムでサジェストできるのは、過去の自分が興味を持っていたものに近いもの、または「みんながそのときに興味を持っているもの」までなのだ。見つけて、その瞬間に思っても見なかった興味が湧き上がるものは、なかなか探せないのだ(自分が必要なもの、欲しいものがわからない人間には、検索システムはなにも手助けしてくれない)。
だからAmazonでは、「結果的に意味のある偶然」はあまり起きないのかもしれない(ちなみに今理解したい事柄についてのキーワードのひとつは「セレンディピティ」。すみませんねミーハーで)。潜在的に探しているものは、それが顕在するまで見つけられない仕組みだと云うことだ。

もちろん逆に、自分が欲しいものが分かっていれば、実際のところもはやリアルの書店よりも優秀、と云ってしまってもいいんだろうなぁ。

とまぁ、このような感慨を得つつ、自分の目的に合致しそうで、しかも家を出るときには存在しなかった本を見つけて買ってきました。こう云う使い方はリアル書店ならではだなぁ。それにしても新書ブームをちゃんと把握して対応しないと、一番町地場資本書店最後の牙城としての立場も危うくなっちゃうよ、金港堂さん。


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