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係累 [よしなしごと]

ニューエイジやある種の市民運動がニセ科学やある種の代替医療と親和性が高い、と云うのは、この問題に一定以上の期間コミットしている論者ならなんとなく実感している部分かと思う。ついでに陰謀論もセットになってたりしますね(そう云えば3月13日には、きくちゆみ vs. 菊池誠のガチ討論が期待される911事件を検証する公開討論会も予定されているのだった。ぼくとしてはきくまこができるだけ小綺麗にして討論に臨んでくれることを希望するのみ)。
どうもなんかそう云う言説がちょっと目につくなぁ、みたいに思っていたら、てんつくマンとか云う元お笑い芸人が、そのあたりに触れたメールマガジンを配信していたみたい。内容はメールマガジン配信サイトのバックナンバー、てんつくラブレター~衝撃的な情報の巻~てんつくラブレター~医療改革パート2のネタの巻~でその内容が読める。

このてんつくマンって云うのは典型的な「善意と熱意があるから知性はじゃまだ」系の市民運動家(日本熊森協会と類似のパターンですね)みたいで、MLMにも深く関係しているみたい。こう云う典型的なロールモデルって存在するよね。
そう云うひとに一般に見られる、善意と熱意とイノセンスをもって合法すれすれの荒野を往くスタンスもお持ちのようで、そのへんはだいぶ以前にうちをとりあげてくださったこしだすいさんが追求されていた経緯があったり(●「豪快な号外」が詐欺ではないかという件)。
で、さきにリンクしたメールマガジンの内容が、もうなんと云うか標本化したいような内容。
他にも伝えたいことがあるけど最後にヨーローパは昔、この五つが五大治療と呼ばれてた。

1、 ナチュロパシー(自然療法)食事療法や森林療法など

2、 オステオパシー(整体療法)カイロプラティックなど体のゆがみを治す。

3、 サイコパシー(心理療法)カウンセリングなどで心を安定させる

4、 ホメオパシー(ごめん忘れた)毒をもって毒を制す

5、 アロパシー(薬物療法)これはお薬。

しかし、石油権力、国家権力、医学権力が癒着して薬物療法以外を徹底的に否定!

薬を売るという大作戦を展開!

見事に成功。

なので、逆に考えたら、まずは他の四つをやってみるのがお薦め。
なぜならば薬より圧倒的に副作用が少ないから。
あーあ。

いちいちとりあげるのはやめるけど、もう本当に紋切型の見事な羅列。ほぼ反知性。
こう云う人間が一定期間以上に運動を継続していけるような現状は、市民運動界(ってのがあるのか?)にとってどんなもんだろう、みたいに思ったりする。
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OSATO

いやいや、よりによって近藤誠ですか。他にも陰謀論まで…。
丁度ここの所こちらをずっと追っていたのですが、↓
http://ameblo.jp/miyazakigkkb/
広報する側は実に簡単で、それを否定するには多大な労力を必要とするという不条理さというものを考えてしまい、このような市民運動を見るたびつい気が重くなってしまうのです。

by OSATO (2011-02-03 23:27) 

mimon

> きくまこができるだけ小綺麗にして討論に臨んでくれる
そうですよね。前の日に散髪屋さんに行って、「NHK全国放送出演バージョン」に仕上げたら、信憑性25%増量は、間違いありません。
by mimon (2011-02-04 00:55) 

pooh

> OSATOさん

> 広報する側は実に簡単で、それを否定するには多大な労力を必要とする

そのあたりに、なんと云うかビジネスモデルとしてのキモみたいな部分があるんじゃないか、みたいに思ったりもしますが、まだちゃんと考えてません。
by pooh (2011-02-04 07:36) 

pooh

> mimonさん

> 信憑性25%増量

ねぇ。
いやまぁ現状でも、少なくとも不要な厳しさを感じさせない、と云う面ではいい部分もあるようには思いますけど。
by pooh (2011-02-04 07:37) 

Katase

「効果と責任」のエントリーで、私の「ホメオパシーによる被害者の情報」を紹介して下さいまして、ありがとうございます。

9 1 1 事件を検証する公開討論会のフライヤーだそうです。(PDFファイル)
http://911social.net/files/911social_0319flyer.pdf

こちらのきくまこさんの写真は、"普通"っぽいので、もし現状のまま会場に現れると、そのギャップがかなりありそうに思います。(笑)
by Katase (2011-02-04 08:27) 

梨

このてんつくマンって人、熊森ともかかわりがあるみたいです。一緒に講演をしたこともあるとか。
http://plaza.rakuten.co.jp/wasaien/diary/201009020000/
予定調和というか、これ以上は(ry
by (2011-02-04 09:49) 

技術開発者

こんにちは、皆さん。

> 広報する側は実に簡単で、それを否定するには多大な労力を必要とする

おそらく人類はこのことを何度も経験して来たんだろうと思うんですね。私のこさえたたとえ話の一つが「原始人の冬越し」なんだけど、乏しい薪や食料をやりくりして洞窟で冬を越そうとしている原始人の中で「今年は春が早く来る。だからもう少し薪や食料を使っても大丈夫」なんて話が出たら、その誘惑はとても大きいのだろうと思います。でもって、薪も食料も尽きる頃に春先の大寒波に襲われて、何人もの仲間が凍死したりする訳です。そんな話を出すのは簡単で、そしてそれが広まるのも早い。否定するのは容易なこっちゃ無い。原始人はそんな経験をする中で「いい加減な話をするな」という規範を作り上げていったんだろうと思います。

現代人が「まあ、いちおう世の中のきまりではそうなっているけど、少しくらい無視した方が面白いよね」と思う「いい加減な話をするべきではない」という社会規範だって原始人が命がけで発明したものじゃないかと思うんですね。

別なエントリで、「いい加減な話」を垂れ流す人を馬鹿にする価値という事を黒猫亭さんとpoohさんがやりとりされているけど、たぶん人類は規範の発明だけじゃなくて、その規範を守らせる方法も発明していて、それが、「いい加減な話」を垂れ流す人を馬鹿にするという事なのかもしれないと思います。

by 技術開発者 (2011-02-04 14:24) 

pooh

> Kataseさん

いつもお知恵を拝借しております。

> こちらのきくまこさんの写真は、"普通"っぽい

と云うかたぶん彼とは2年くらい会ってないんですけど、ぼくのイメージはだいたいこのチラシのほうに近いんですよね(昔から長髪だったんだけど、どこかこざっぱりしていた)。最近のネットなんかの画像を通してみる彼の姿がなんか昔よりワイルドで、完全に余計なお世話ながらちょっと心配だったり。
by pooh (2011-02-04 20:48) 

pooh

> 梨さん

があぁぁぁ。

なんかもうこう云うのって、そう云うものとして観じるしかないものなのかもしれません。
by pooh (2011-02-04 20:48) 

pooh

> 技術開発者さん

> 「いい加減な話をするべきではない」という社会規範だって原始人が命がけで発明したものじゃないか

まぁ、そのへんの規範を強固に保たなくても、なんとなく生きていられる世の中、と云うのが背景にあるんでしょうね。で、それは先人が努力によって獲得したもので、現在のぼくたちにとってはある意味所与のものであるわけなので、それがどんなことがあってもゆるがない、みたいについ思ってしまう。

で、例えばこのエントリで取り上げた元お笑い芸人なんてのは、そのへんの感覚につけ込んで、先人が獲得した社会の基盤のようなものを焼畑式で削りとって食い荒らしているわけです。……みたいに考えると、例えば彼や彼の賛同者のとっているような社会的スタンスがいかに恥知らずで下司で唾棄すべきものなのか、と云うのが見えてきますね。
by pooh (2011-02-04 20:49) 

satomi

おはようございます。今年もよろしくです。
 
なんだか切ない思いで、このエントリーを読んでしまいました。ニューエイジやある種のおかしな市民運動やニセ科学やある種の代替医療もろもろと親和性の高い世界が身近に広がっているところで暮らしているものですから...。ひとまず否定はせずに話を聞いて、そのうえで言葉を選びながら自分の考えを伝えて行きたいと努めているのですが...。

「豪快な号外」なつかしー。あの運動はヒドかったですねぇ...。私の住む周辺でも発行・配布を応援しようという運動がえらく盛り上がっていて、なんだかもう、、、言葉がありませんでした。
「頑張っているんだから/善意でやってるんだから/いいことなんだから応援しなくちゃ」と、そうなるわけですが、頑張るとか善意だとかそういうことは個々人の内面の私的な動機の部分であって、運動の持つ目的とは別個のものですよね。目的とは社会的なものです。そしていくら「いいこと」でも、手法の間違いというものがあるわけだ。ああ切ない。
きくまこさんが討論されるお相手の同姓の方は、うちのご近所さんです...とぼそっとつぶやいてみる。切ないのぉ。

by satomi (2011-02-05 10:19) 

うさぎ林檎

おはようございます。

てんつくマンて人、無介助分娩の話の時に聞いた名前です。
……全面的に迷惑な人ですね。
by うさぎ林檎 (2011-02-05 10:58) 

pooh

> satomiさん

うむむ、そもそもsatomiさんはそう云う意味では難しい場所にいますよね(おなじにしちゃいけないのかもしれませんけど、ぼくもすこしだけ似てるかも)。
そうやって考えると、あらためてsatomiさんの怜悧さにちょっと頭が下がる気分です。こんなところでこんなお話に乗ってきていただける、と云うだけで。

> 頑張るとか善意だとかそういうことは個々人の内面の私的な動機の部分であって、運動の持つ目的とは別個のものですよね。

本来そのはずなんですけど、そんなふうに考えること自体がどうしても抵抗を生む(自分の内部的にも)んですよね。
これはなんなんだろう。(ぼく自身を含め)いったいなにが内面化されてしまってるんだろう。

> きくまこさんが討論されるお相手の同姓の方は、うちのご近所さんです...

うわぁぁぁぁ。申し訳ないけど、ありそうだなぁ、とか思っちゃった。
by pooh (2011-02-05 12:27) 

pooh

> うさぎ林檎さん

端的に云って、フリーライダー、と云う呼称がぴったり来る種類の輩だと思います。主張も、姿勢も、スタンスも。
なので、このうえなくMLMが似合うなぁ、みたいにも思います。屑ですね。
by pooh (2011-02-05 12:29) 

satomi

こんばんは。
 
「動機と目的は別個のもの」は、自戒を込めてというかなんというか...。運動する行為というのは多かれ少なかれ自己実現と結び付くものだけど、それが運動そのものの目的になってしまっては、それこそ「感動をありがとう!」のための運動になってしまいかねないですよねぇ。
 
「号外」の運動は、環境問題をどうするとかいうよりかは、運動している本人たちは頑張り通すことが、はたで応援する側はその頑張りを評価してあげることが運動の目的になって行ってしまったように目に映ったんですよねぇ。感動のために、ずいぶんと大きなコストを払ったものだなあと思います。お金も資源も時間も。
 
運動において「わたしの感動」なんかちっぽけなもので、別にどうでもいいやんか、と思うのですが...。淡々と生きてみせる胆力が試されているのだ。
 
ところで、
 
> ぼくとしてはきくまこができるだけ小綺麗にして
 
逆に小綺麗にはしないほうがいいんではないかなー。
(きくまこさん、すいません...)
 
> そう云うひとに一般に見られる、善意と熱意とイノセンス
 
まさにそこの「わたしはただ真実を知りたいだけ。ただそれだけ」と語る「善意と熱意とイノセンス」が人の心を動かしているのだからして。きくまこさんにはぜひに浮世離れした風情で、学究の徒のイノセンスでもって凌駕してほしいデス。真実の追究ということに対して科学者のほうこそが謙虚で誠実なのだということを聴衆の人たちがわかってくれたら、と願っています。
 
by satomi (2011-02-06 00:44) 

pooh

> satomiさん

> 感動のために、ずいぶんと大きなコストを払ったものだなあと思います。

でもまぁ感動と云うのは、いまの世の中で最大のビジネスリソースでもありますからね(こう云う言い回しが皮肉でさえない、と云う現実がなんかちょっと辛いですけど)。

> 真実の追究ということに対して科学者のほうこそが謙虚で誠実

これはまず、一般的に云えることですよねぇ。
ただきくまこの場合、あのイノセントな印象は学究の徒であるゆえ、と云うより、人間としての造りのもうすこし深い部分からでてきているような(^^;。よくもあり悪くもあり、みたいに思いますがね。
by pooh (2011-02-06 15:56) 

きくち

ちゃんと髪を切った
by きくち (2011-02-08 20:54) 

pooh

> きくちさん

いぇい
by pooh (2011-02-08 21:35) 

satomi

poohさん、こんばんは

> でもまぁ感動と云うのは、いまの世の中で最大のビジネスリソースでもありますからね
 
まぁ感動そのものは構わないんですけど、かんじんの主役(号外運動ならば地球環境?)がどこかへ追いやられちゃったらいかんですよねぇ。
どんな運動でも、個々人の感動体験や自己実現感がその人に運動する力を与えてくれる、そういうものですけど、舞台の真ん中でスポットライト浴びて感動や充実感に高揚している人間のうしろで、本来の主役がただの舞台の書き割りに貶められてしまってはおしまいだ。自分が主役になってはいけない場所、状況というものだってあるのだから。
 
陰謀論にしても、そこでは「真相究明運動しているわたし/ぼく」が主人公であって、かんじんの犠牲者や被害者たちは主人公を輝かせるためのただの舞台装置になってしまっていはいないだろうか。
kikulogできくちさんが何度も「陰謀論を弄するのは犠牲者を冒涜する行為」ということを書いておられましたが、この静かな怒り(と受け止めたのですが)が彼らには伝わらないのが哀しいです。イノセンスはイグノランスに容易に成り下がり得るということでしょうか。
こういう書き方は彼らには誹謗にしか受け取られないだろうけど、書きながらほんとに哀しくなっちゃうんですよねぇ...。
 
と、うだうだ書いているうちに、きくちさんのコメントがっ。
 
・・・ぜひに髭面で。
 
by satomi (2011-02-09 01:22) 

pooh

> satomiさん

> かんじんの主役(号外運動ならば地球環境?)がどこかへ追いやられちゃったらいかんですよねぇ。

事実上の「主役」はなんだろう、と云う話にも、これはなるんでしょうね。
こう、なんとなくですね。こう云う陰謀論やニセ科学のうしろに、やっぱりマルチ商法のにおいはするんですよね(いやまぁ、以前から指摘はあった部分ですけど、なんか実感として)。ほんとうのことを知っているひとたち、と云う角度から一部の顧客をマーケットとして囲い込もうとする手法とか、あとは船井幸雄が絡んでくるあたりとか。

> 主人公を輝かせるためのただの舞台装置になってしまっていはいないだろうか。

まぁ、基本的なターゲットは「輝きたい自分」を探しているひとたちみたいですし。それが商売としてどうか、と云う議論は、当然ありましょうけど。

> イノセンスはイグノランスに容易に成り下がり得るということでしょうか。

と云うか、「イノセンスはイグノランスを免責する」と云う感覚があるんでしょうね。これ、ぼくにはぜったいに許容できない感覚ですけど。

> ・・・ぜひに髭面で。

最近は剃らずに切ってるらしいので、ひげは残ってるのではないかと。
(ところで、3月に備えて髪をいま切ったんじゃ早すぎるんじゃないかって気がしてきた)
by pooh (2011-02-09 07:34) 

たかぎF

「どのあたりを散髪したのかわからない」という証言もあったりしますが… >きくちさんの髪
by たかぎF (2011-02-10 18:43) 

pooh

> たかぎFさん

昔は床屋に行った直後はほんとに短かったんですけどねぇ、なんて20年以上前の話をしてみる。たしかに最近はあんまり短くなってる状態を見ないなぁ。
by pooh (2011-02-10 21:57) 

mimon

きくちさんの散髪後は、少なくとも、これよりはマシでしょう。
http://scienthrough.qee.jp/2009/wp-content/uploads/2010/10/kikuchi1-235x300.jpg
いつまで維持されるかは、わかりませんけれども。
by mimon (2011-02-11 11:57) 

pooh

> mimonさん

いや、このコメント欄の上のほうでは、「小綺麗じゃないほうがいい」みたいな女性の意見もあったりもしますし(イケメンは得だ)。
by pooh (2011-02-11 18:50) 

PseuDoctor

あんまり関係ないかもですが、阪大の研修者総覧
http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/kg-portal/aspi/RX0011D.asp?UNO=10578
のところにある横顔のイラストは、どなたの手になるものなんでしょうね。ちょっと気になります。
by PseuDoctor (2011-02-12 00:40) 

pooh

> PseuDoctorさん

これは奥様(通称菊池鈴々さん)のイラストですね。研究室のドアに貼ってあったとかなかったとか(ってたかぎFさんに訊けば教えてもらえるのかな)。
ちなみにツィッターのアイコンに使われているゴジラは本人です。
by pooh (2011-02-12 05:13) 

PseuDoctor

あぁ、おかげ様で長年の疑問(笑)が解けました。
女性らしいタッチだな、と思っていました。
Twitterアイコンの方は知っていたのですが。
by PseuDoctor (2011-02-12 22:58) 

pooh

> PseuDoctorさん

きくまこはあのゴジラのイラストで、昔はポストモダンにおけるゴジラのありかたを問う四コマまんが「ゴジラ対メタゴジラ」とか書いてました。
by pooh (2011-02-12 23:30) 

菊池鈴々

こんにちは。
阪大の研修者総覧に使用されているイラストの作者は、私ではなく水玉螢之丞さんです。

この誤解は時折目にするんですが、水玉さんはプロの方なので私と間違えられては申し訳なくて…。

研究室のドアに貼ってあったのは本当ですよ。

by 菊池鈴々 (2011-02-14 16:01) 

TAKESAN

今日は。

良かった、記憶違いじゃ無かった……。←水玉さんのイラストだと憶えてたので、こちら見てあれっ、となってた人
by TAKESAN (2011-02-14 17:21) 

pooh

> 菊池鈴々さん

いらっしゃいませ。

って、あじゃじゃ、間違えちゃった。
え、あれ? じゃあぼくはこの間違った知識をどこから得たんだろう。
by pooh (2011-02-14 20:56) 

pooh

> TAKESANさん

ごめんなさい。うそついちゃったみたいです。
ご本人がおっしゃるのだから間違いないですね。
by pooh (2011-02-14 20:57) 

技術開発者

こんにちは、皆さん。

>昔は床屋に行った直後はほんとに短かったんですけどねぇ、なんて20年以上前の話をしてみる。たしかに最近はあんまり短くなってる状態を見ないなぁ。

ひょっとして、短くするとてっぺんのあたりが危なく成っているのがバレるのを恐れての事かも・・・、なんて、それは私です(最近気にしなくなったけどね)。と、たまには失礼な事も書いて見たくなったりするんですね。

ある学会に行ったら、なぜか歳の近い仲間にひげをのばし始めた人が多くいて、ひげの長さに比例するように上が・・・「垂直移動現象」と名付けたりしたんだけどね。

by 技術開発者 (2011-02-16 17:36) 

pooh

> 技術開発者さん

あたまは薄くなってなかったように思いますけどね。むしろひとまわり年下のはずのぼくのほうが相当あぶない(気にしてないですけど、それを言い訳にして最近は帽子に凝ってたり)。
by pooh (2011-02-16 22:16) 

黒猫亭

帽子の話と聞いて飛んできたぜ←それだけ(笑)
by 黒猫亭 (2011-02-17 02:03) 

pooh

> 黒猫亭さん

わはは。
いや、黒猫亭さんがお持ちのようなちゃんとした帽子じゃなくて、そこらで売ってるNYHとかクリスティーズとか、ですけどね。ハットは似合わないしキャスケットも年齢的に難しいのでハンティングばっかりです。
って、ちょっと帽子談義には河岸が違うような(^^;。
by pooh (2011-02-17 07:31) 

黒猫亭

>poohさん

なんだオレの早とちりでしたか、こいつぁ失敬!←所詮ネタキャラ(笑)

ちなみに、ハンティングも革のバイカー仕様のと夏用の麻素材のを合わせて四つくらい持っています。殆ど被らないですが、生成ヘンプのキャスケットも持っております(笑)。
by 黒猫亭 (2011-02-17 13:45) 

pooh

> 黒猫亭さん

ここ数年ストローハットがほしくてしょうがないんですけど、顔が長いせいでピンチのある高いハットが被れない(選択肢がポークパイとかダイヤモンドとかしかない)と云う個人的な事情のせいで入手できないまま暮らしております。ハンティングは季節ごとに、おもに素材違いの6つぐらいを被りわけ、って感じですね。
by pooh (2011-02-17 21:59) 

satomi

3/13まであと1週間となりましたね。公開討論会の主催側は面識はありませんけれど、随分前から「陰謀論を平和運動に持ち込むことの愚」を唱えていた方々だと理解しています。「もういい加減、愚に終止符を打ちたい」そんな断腸の思いで討論会を企画されたのではないのかなぁ...。胸が痛みます。
 
ついさきほど地域の仲間うちのMLに、地域の小学校で導入予定のフッ素添加歯磨剤の"有毒性"について告発するメールが流れて来ました。予告によれば次のメールでは、子宮頸ガン予防ワクチンの"有毒性"について情報を流すようです。ええ、情報の送り手は、きくまこさんの討論相手の方です...。
 
ML参加者の多くは信じてしまうのではないか、と、胸の奥がざわざわして眠れそうにありません。一晩考えて明日、「ちがうよ、そういうことではないんだよ」ということをMLに書き送ろうと思います。提唱者を説得するつもりもありませんし、説得できるとも思っていませんので、ギャラリーだけに向けて書くつもりですが、いったいどんな言葉・書き方ならば届くだろうか。
 
もし自分の子どもにフッ素入り歯磨剤を使ったことのある人がいて、その人がもし「毒を子どもに与えてしまった。悪影響が出たらどうしよう」などと、する必要もない後悔や心配をこの先ずっとし続けなきゃいけないとしたら。そう考えると、いたたまれない気持ちになります。怒りでもあります。昨年は親友が子宮頸ガンからやっとの思いで生還しました。気がつかないうちに相当進行していたんです。
 
よそさまのとこでグチってすいませんです。
近いうちに自分のところでも一度きちんと書きます。
 
by satomi (2011-03-07 00:48) 

pooh

> satomiさん

> 随分前から「陰謀論を平和運動に持ち込むことの愚」を唱えていた方々

あぁ、やっぱりそう云う方々はいらっしゃるんですね。そりゃそうだよなぁ。

ただそのへんが難しいのは、やっぱり「陰謀論を持ち込む側」の戦術、みたいなものをどう相手取るか、と云う部分だったりもするんですよねぇ。熱意と善意とイノセンス、を相手にして議論するのは難しい。

> ついさきほど地域の仲間うちのMLに、地域の小学校で導入予定のフッ素添加歯磨剤の"有毒性"について告発するメールが流れて来ました。予告によれば次のメールでは、子宮頸ガン予防ワクチンの"有毒性"について情報を流すようです。ええ、情報の送り手は、きくまこさんの討論相手の方です...。

こう云う、なりふりの構わなさ、みたいな部分ですよね。難しいのは。ともかくも共感させて、その共感を質草みたいに確保して総論的なニュアンスで味方に引き入れる、みたいな。でもってこれが現に有効だったりする場所もあるので、戦略として成立する、みたいなところもあるのかも。

> 一晩考えて明日、「ちがうよ、そういうことではないんだよ」ということをMLに書き送ろうと思います。

これはぜひ。
あと、そのMLがどれくらいクローズドなものなのかわからないですけど、もし可能ならエントリをお書きになっていただいて、対抗言論としてネット内で流通させることもお考えになってもいいのかな、みたいに思ったりします。
子宮頸癌予防ワクチンに関する陰謀論についてはぼく自身なにか云えるほどわかっていないので書けませんが、すこし前にこちらのコメント欄にお越しになったPoisonous_Radioさんがちょっとお書きになったりしています。
http://d.hatena.ne.jp/Poisonous_Radio/20100817/1282042653
http://d.hatena.ne.jp/Poisonous_Radio/20100826/1282820325
うちとかだけではなく、このあたりにもトラックバックなどをされるのが、流通効率を向上させることにつながるかもしれません。
あ、あとyosyanさんもお書きですね。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20110208

> 近いうちに自分のところでも一度きちんと書きます。

こう云うのは急ぐ必要はないと思うんですが、ちゃんと個別に存在し、流通する言説として提示するのが重要なんだ、みたいに思っています。
by pooh (2011-03-07 07:46) 

satomi

こんにちは。何を書き送ろうかまだ思案中。
 
「対抗しない対抗言論」という芸風を持ってみたいですが、なかなか難しいですね。「対抗しない」は「相手の土俵には一切乗らない。事実をただ粛々と」という意味ですけれど。何処にしても「批判は悪しきこと」という風潮を感じることは多いですし、はなから拒絶反応受けてしまったらおしまいですしね。
 
こういうものの提唱者は、なんというかとても天真爛漫なんです。スッと鵜呑みにするんです。判断基準は「(専門的知見に立脚するわけではない)直感」なんです。そして「こんな大変な/大切なこと、みんなにも知らせなきゃ」と真剣なんです。「検証」と称するソレが、自分が信じた説を補強するネタを集める、もしくは補強するネタに仕立てることに成り下がっているのをわかっていないんです。何事もはじめに事実の確認や根拠の確認ありきだよ、という基本の基本がスッポリ抜け落ちているんです。それどころか「社会的意義のある運動をそのまま"仕事"にできる(=稼げる)、こんな生き方を皆ができたなら世の中はもっと良くなるのに」と思い、そしてそういう生き方が尊敬と憧れの対象になるのです。てんつくマンという人なども、まさにそれですね...。
 
自覚なきデマゴーグは無敵です。3/13は「討論」する必要はないと思うんです。そもそも討論が成り立たないです。ギャラリーだけに向けて語りかけたらいいのだと思います。事実や根拠に対して誠実であるということはどういうことなのかを、どうかギャラリーが受け止めてくれますように。
 
ご紹介のリンク先、読んでみますね。ありがとうございます。子宮頸ガン予防ワクチン陰謀論への対抗言論としては、広島の産婦人科医の河野美代子さんのブログがとても参考になります。
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/
「子宮頸がん予防ワクチン」でサイト内検索するとたくさん出て来ますよ。

by satomi (2011-03-07 12:22) 

pooh

> satomiさん

> 「対抗しない対抗言論」という芸風を持ってみたい

あぁ、もしそう云うスタンスで、それでもひとに届く言説がなせるんならいいなぁ。
こう、あくまでことばを使ううえでの技術とか能力とかの話になるんだと思うんですけど、たとえばぼくなんかだと、おだやかなことばを届ける能力に欠けていたりするんです。直接届けたい相手にも、一緒に考えてほしい相手にも。

ネットのしくみなんかを考えると、届く言説と云うのはまず引用され、言及される言説です。そして、ぼくみたいな水準の書き手だと、刺激的な書き方をしたほうがそう云う面では効率がいい。書きたくなくても、戦術的にはそちらが正解なんです。
たとえば、ほんとうに筋の通らない角度からいわゆる「ニセ科学批判批判」をしている書き手がいる。そう云う書き手の言説は、残念ながらぼくの書くことよりはるかに長く広いリーチをもっています。これは端的に言及されやすい、と云うのもありますし、はてなブックマークなんかも付きやすい(経験上あきらかにGoogleなんかの検索結果の掲載順位に影響を及ぼします)、みたいな理由もある。戦術面では、ぼくなんかだと批判にあたっては柄の悪いことばづかいで下品な罵倒を書いちゃうほうが正解なんですよね。わかっていてもそれほど気がすすまないのでそのあたりはバランスを見ながら語調を考えることになるんですけど、結果ここなんかは何年続けてもあまり読まれないまま、広がりをもたないまま、です。まぁそれくらいのほうが気が楽、と云うのもなくはないですけど。

> 自覚なきデマゴーグは無敵です。

善意の墓堀人、ですよね。優しさに満ちた居心地のいい墓穴を掘ってくれるでしょう。
難しいですが、善意より誠実さ、だと思っています。ヴォネガットの「愛より親切」ではないですが。

> ギャラリーだけに向けて語りかけたらいいのだと思います。

菊池誠はそのあたり充分に自覚的で意識的ではありますけど、だからと云ってうまくやり遂げられる、とは限らない(上に書いたのとおなじような理由で、戦術には選択肢の限界が存在します)。これはしかたのない部分です。誠実さが善意に打ち勝てるように、祈るだけですね。
by pooh (2011-03-07 22:02) 

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