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わかっている? [世間]

藤原誠さんのエモト・ピースプロジェクトと云うエントリを読んだ。掲題されているのはこちらでも触れた、「水からの伝言」絵本版の配布プロジェクト。

くくってしまってはいけないのかもしれないけれど、藤原誠さんは「気」と云う文字を旧字体で表記されているので、まぁそう云う(往々にしてみかける)タイプのかたなんだろうな、みたいには思う。
でも、そんな江本さんの活動ですが、ある意味一番消極的で、大反対して、足を引っ張り、批判する国があります(涙)
どこだと思います?





悲しいことに、日本なんです・・・
理由は、『科学で証明できない事を、子供達に教えるな』ですって・・・
(HTMLタグを若干修正しています)
だいぶ誤解があるようだけど、水の結晶の実験が科学的に意義があることであって、自分は言葉と水の結晶の関係を科学的に証明した、と云っているのは、当の江本勝氏なんだけどなぁ。批判されているのは、科学で証明できない事を、子供達に教えるななんてことじゃなくて、「うそついちゃだめでしょ」ってこと。
だって、『いただきます』ってご飯に手を合わせたからといって、科学的に食べ物の分子構造が変わるかって言ったら、そりゃ変わりませんよ!!
江本氏の主張と違いますよ。江本氏は変わる、って云ってる。だから、「きれいな」言葉を使おう、って。
そんなことくらい、誰だって分かってます(怒)
わかってるんだったら、江本氏にどうして共感できるんだろう。って云うか、じっさいのところ、どこに共感してるんだろうな。うまいこと相手を言いくるめる、その手法とかに、かな。
でも、食べさせていただく事に対しての感謝の氣持ちが、とても大切だってことを、今現在の科学で何の証明が出来るでしょうか!?
なんでそんなことを科学で証明しなきゃならないんだ。今現在の科学だろうが未来の科学だろうが、波動科学だろうが量子力学だろうがちょー科学だろうが、そもそも科学はそんなものを証明しない。と云うか、そんなものの証明を科学に頼ろうとするのがそもそも人間としてどうなんだ、と云うふうにも思う。
それとも、『いただきます』なんて言うこと自体、宗教チックなんて言うのでしょうか?
宗教関係ないでしょ、この場合。だれがそんなこと云ってんの?
まったく、物とお金が全てという考えが強くなると、そのような考えになるんでしょね(涙)
そのような考え、って云うのがどのような考えのことなのかよくわからない。うそをつくのはいけない、って云うのはわりあい一般的な道徳だと思うので、別に拝金や拝物とは関係ないんじゃないかな。いや、たぶん「うそも方便」的なことをおっしゃりたいんだろうな、とは思うけれど、方便でもうそはうそだよね?
ただ言いたいのは、お金がちゃんと流れてくる考え方や、生き方を皆で模索して、まず自分達がしっかりと金銭的にも、肉体的にも自立した上で、本音で人のために何かができるようになれたら最高ってことです。
そのためには、目に見えない宇宙の法則や、原理原則があるはずなので、それを上手く活用させていただくたくツールとして、江本さんが伝えようとしている『波動が水の結晶を変える』話が世界で一番分かりやすいと、僕は想ってます。
いろいろおっしゃってるけれど「まずは自分」ってことですな。
まぁ想ってらっしゃるのは勝手だけど、健康食品の会社を複数運営してらっしゃる経営者のかたがこのようなことをおっしゃると、なにかしらうしろめたいところでもおありなのかな、江本氏の言説にはどこかそれを免罪してくれるような部分があるのかな、とかちょっと勘繰ってしまうんだけどね。
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satomi

おはようございます。 
言及先をうっかり読みに行って落ち込んでしまいました。
先様の流儀に合わせて言うならば、言霊が泣いている....。自然やスピリチュアリティの称揚のようでいて、そのじつ、あまりに薄っぺらい人間中心主義・ご都合主義に。
自己承認の装置として自然やらスピリチュアリティやらを消費しているだけではないの? 私だって多かれ少なかれそんなもんかもしれんけど、少なくとも“消費者”であることの自覚は持っていたいと思ふ...。

by satomi (2010-10-09 07:23) 

pooh

> satomiさん

この種のニセ科学関連の言説に触れる際にどうしても感じるのは、そのあたりのイメージの貧しさ、想像力の貧困、みたいなものなんですよね。そこには呪術本来の豊穣さも、科学の真摯さもない。と云うか、どちらにも踏み込まないまま、「わかった」り、「共感した」りしている。そこから生み出されることばもひたすら表面的なもので。
ただまぁ云ってしまえば、それぐらいがちょうどニーズに適合してるんだろうな、と云う話でもあるようにも思いますけれどね。

> “消費者”であることの自覚は持っていたいと思ふ...。

消費者であることが、いちがいに受け身であることや、消極的であることを意味するわけではない、みたいに思ったりも、ぼくなんかはするんですけどね。
by pooh (2010-10-09 08:08) 

うさぎ林檎

おはようございます。

>宇宙の法則や、原理原則

この手の人にいつも思うのは、それがあったとしてもそれは人間の思惑とは関係なく存在するものだろうに、ということですね。
ましてやマーケティングの言い訳に利用するようなもんでもないだろう、と。
by うさぎ林檎 (2010-10-09 09:19) 

pooh

> うさぎ林檎さん

> それは人間の思惑とは関係なく存在するものだろう

とりあえずそのへんの、スコープと云うか距離感と云うか、についての認識が混同されている点が、提唱者にしろ信奉者にしろニセ科学系の言説を成立させる前提になるような。

> マーケティングの言い訳に利用するようなもんでもないだろう

そうじゃないと現世利益と結びつかないですもん。
道徳と現世利益追求が「宇宙の法則」のおかげで矛盾しなくなる、と云うエクスキューズに使えるのが、ビジネスにおけるこの種の言説の存在価値でしょうし。
by pooh (2010-10-09 11:08) 

TAKESAN

今日は。

あれですね。江本氏がどれだけ「科学を謳っている」か知らないのでしょうね。にも拘わらずの擁護なので、不勉強の謗りを免れないと思います。むしろ批判者の方がよく調べている、のはこの種の問題でしばしば見られますが、なんだかなあ、です。

「いただきます」については、社会心理学・言語社会学・文化人類学・記号論 等々の立派な科学的対象となり得ますね。科学は自然科学だけだ、的な直感を持っている人には到底認識出来ないでしょうけれども。

それにしても、「気持ち」の「気」にまで旧字体を充てるのはあまり見ませんね。よほどの拘りがあるんでしょう…。尤も、私も好んで使っていた時期がありましたが(笑)
by TAKESAN (2010-10-09 11:53) 

pooh

> TAKESANさん

> 江本氏がどれだけ「科学を謳っている」か知らないのでしょうね。

たぶんそうでしょう。なので、余人にはいったい江本氏のどこに共感しているのかもわからないんですが、おおむねこう云うタイプの方にとっては「共感すること」そのものが大事だったり。
で、そのまま語るんですよね。

> むしろ批判者の方がよく調べている、のはこの種の問題でしばしば見られますが、なんだかなあ、です。

で、またここで、ちゃんと調べないまま「批判批判」をしたがるひとがいたりして。
こう、なんと云うか、他人が表通りで語っているときに、そこにどれだけの切実さを背負っているのか、と云う部分について、だいぶ安易に捉えてるんだろうなぁ、とか思ったり。

> 「いただきます」については、社会心理学・言語社会学・文化人類学・記号論 等々の立派な科学的対象となり得ますね。

きっとそこには「氣持ちが通わない」とかおっしゃるんでしょう。
で、感性がどうしたとか云う議論になる。

> 「気持ち」の「気」にまで旧字体を充てるのはあまり見ませんね。

根本には民明書房的なものを愛好する心理と通じるものがあるようにも思うんですが(これはぼくにもしっかりある)、どんなもんでしょうね。
by pooh (2010-10-09 12:10) 

黒猫亭

>TAKESANさん

>>それにしても、「気持ち」の「気」にまで旧字体を充てるのはあまり見ませんね。よほどの拘りがあるんでしょう…。尤も、私も好んで使っていた時期がありましたが(笑)

ウィキやウィクショナリーによると「氣」と謂うのは「米をふかす時に出る蒸気」を表す会意形声文字だとありまして、人間の精神みたいなものを指す場合の「気」を表す文字は、元は「气」であったのが後に「氣」に変じて簡体字でまた「气」に戻ったのですが、これは「ガス、蒸気」の意味だと謂うんですね。

で、元々「气」と謂う文字自体に「蒸気、ガス」だけではなく「気」の意味もあったのだろうと解されていますから、「気」を「氣」と書くことには、少なくとも語源的な側面では大した意味はないと謂うことになりますね。

漠然と「蒸気」を表す文字に「気」と謂う意味もあったのが、「気」と謂う意味で使う場合は「米をふかす時に出る蒸気」と謂う限定された「蒸気」を表す文字を使おう、くらいの歴史的経緯があっただけで、要するに概念が別れたので別の字にしようと謂う目的で作った、飽くまで便宜的な文字です。

その程度の表記に拘るのは、なんか、「気」みたいな大事な言葉に略字を使うのは手抜きでけしからん、みたいな割とつまんない動機以外は想定出来ないですね。まあ、TAKESAN さんが好んで使っておられたのは、武術で謂うところの「気」を一般的な語義から異化すると謂う便宜的な目的だろうと思っておりますが、この方の場合は「気」を全部「氣」に振り替えて表記しておられるんですから、「気」と謂う略字を使うこと自体がお嫌いのようですね。

じゃあ、他の漢字なら略字を使っても好いのか、「氣」以外には大事な概念なんてのはないのかって話になりますから、それが正しいんだ、そうあるべきなんだ、と謂う拘りではなく、「ボクはそれに拘ってるんです」とアピールするだけのつまんない拘りだと思いますけどね。
by 黒猫亭 (2010-10-09 21:14) 

黒猫亭

>>ただ言いたいのは、お金がちゃんと流れてくる考え方や、生き方を皆で模索して、まず自分達がしっかりと金銭的にも、肉体的にも自立した上で、本音で人のために何かができるようになれたら最高ってことです。
>>そのためには、目に見えない宇宙の法則や、原理原則があるはずなので、それを上手く活用させていただくたくツールとして、江本さんが伝えようとしている『波動が水の結晶を変える』話が世界で一番分かりやすいと、僕は想ってます。

うっかりスルーするところでしたが、これだけアカラサマに本音を語っているってのは或る意味凄いですね。

つまり「人の為に何か出来るようになる為には、まずお金を儲けることを考えて自分が金銭的にも肉体的にも自立する必要があって、その為に『宇宙の法則や原理原則』がある。それを伝えるツールとして水伝が一番わかりやすい」って仰っているんですね。

つまり「目に見えない宇宙の法則や、原理原則」と謂うのは飯のタネで、水伝はそう謂う商売をする場合に相手を説得するのに便利なツールだ、科学的に正しいかどうかなんて関係ない、と仰っているわけで、こんなアカラサマに本音を語っている人は初めて見ました。

ああ、だから「そんなことくらい、誰だって分かってます(怒)」なのか。莫迦にするなよ、インチキだってことくらい自分だってわかっているんだよ、と。わかっているけどそう言ったほうがわかりやすくて商売が上手く行くんだと、そう謂うことですね。
by 黒猫亭 (2010-10-10 02:12) 

pooh

> 黒猫亭さん

> これだけアカラサマに本音を語っている

漠然と何度か語ってきたようにも思いますが、だいたいが江本氏をはじめとする船井系の言説ってのは、身もふたもない拝物や拝金とそれをオペレーションするための操作的な振る舞いを、表面的に糊塗するしくみを持っているような気がするんですよね。
で、なんと云うか、糊塗している以上自分はそうではないはず、みたいな意識が信奉者にあるので、そのあたりの背中が透けるとけっこうな見物になる、みたいなところはあるのかも。
by pooh (2010-10-10 08:34) 

ひえたろう

「いただきます」というのは食べ物を最初に神に捧げて、それのお下がりを「いただきます」だというのをずっと信じていて、その解釈だと宗教チックといえば宗教チックでしょうけれど、「いただきます」の普及そのものが明治以降の教育であるとかいろんな説があって云々。結構複雑なんですねえ。
いずれにせよ。「だからダメ」とはだれも言ってませんよねえ。

>くくってしまってはいけないのかもしれないけれど、藤原誠さんは「気」と云う文字を旧字体で表記されているので、まぁそう云う(往々にしてみかける)タイプのかたなんだろうな、みたいには思う。

これはほんと、かなり確度の高いフラグですよね。

>でも、そんな江本さんの活動ですが、ある意味一番消極的で、大反対して、足を引っ張り、批判する国

が日本だとすれば、日本、捨てたもんじゃないですね。(^O^) 人類の最後の砦かもしれない。
by ひえたろう (2010-10-10 16:53) 

pooh

> ひえたろうさん

> いずれにせよ。「だからダメ」とはだれも言ってませんよねえ。

だれも云っていないようなことについて非難してみせる、と云うのは、ニセ科学に対する批判への対抗手段としては一般的なようですね。「そんなことだれが云ってるの?」って訊いても無視される。

> かなり確度の高いフラグですよね。

「思う」を怪態な文脈で「想う」と書くとか。
いやなんか気持ちはわかるような気がするんですけど。

> 人類の最後の砦かもしれない。

日本以外についての情報は大本営発表しか入ってこない、と云うのも関係しているようにも思えますけどね。
by pooh (2010-10-10 20:52) 

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