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幸・不幸 [よしなしごと]

merca論宅さんの宗教が処理する領域=世界の根源的偶然性と云うエントリを読んだ。

おそらく、スピリチュアルを批判するニセ科学批判者は、一つの出来事に二つの問い方があることを理解できず、スピリチュアルの真理をインチキ=嘘と呼んでいるのである。
そう云うニセ科学批判者がもし実在したら多分おいらが先頭を切って噛み付くから、ご心配にはおよびませんよ。ぼくがつっこまなくても、ほかにもつっこむであろうひと(ニセ科学批判者でなくても)には何人か目星がつくし。で、そのスピリチュアルを批判するニセ科学批判者ってえのはどちらさんのことで? 具体的に教えていただければ、対抗言論を準備します。

いやおいらも安物の俗流スピリチュアルは批判するし、そう云ったひとたちはほかにもいるのは知っているけれど、そのなかには俗流スピリチュアルに対する批判とニセ科学に対する批判を混同するひとはいない。merca論宅さんみたいに、俗流スピリチュアルに対する批判と宗教全般に対する批判を分別しないようなひとも、まぁいない、と思う。
このあたりは言説をなすにあたってそうとうデリケートな部分なので、ぼくを含めおおむねだれもがかなり細心に触れる。merca論宅さんのように大胆で豪放磊落な切って捨てかたをして顧みないひとは、あまり見かけない。

ぼくが思うに、この方の最大の不幸は、「ニセ社会学」につっこんでくれるひとがいないことじゃないかなぁ。ご本人は幸運だと感じてるかもしれないけど。
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コメント 4

技術開発者

こんにちは、poohさん。

>ぼくがつっこまなくても、ほかにもつっこむであろうひと(ニセ科学批判者でなくても)には何人か目星がつくし。

私なんかもその一人かな?

kikulogでは「脚立のたとえ話」とかも書きましたね。「何で脚立がここにある」に対して「Aさんが今朝持ってきた」という回答と「蛍光灯を取り換えようとして」という回答の2つがある、なんてね。自然科学はメカニズムの解明はするが、目的の解明はしないなんてね。

>ぼくが思うに、この方の最大の不幸は、「ニセ社会学」につっこんでくれるひとがいないことじゃないかなぁ。

そうですね。偶然性の結果に対して物語を述べることが果たして無害化なのか、はたして無害化が可能なのかどうかをきちんと検証しないとね。例えば奴隷制のある社会で奴隷に生まれた事に対して輪廻とかの物語で諦めさせることが無害化なら、その物語は社会改革の敵ですからね。実際、無害化が完全にできなかったから、社会は奴隷制を無くする方向に進んできたのだけどね。

なんていうか、宗教に個々の人間が感じる不合理を慰謝する機能はあるのだけど、個々の人間が感じる不合理はまた社会が変化していくための原動力でもある訳です。それゆえ、多くの消えなかった宗教は時間とともに、「聖俗分離」を行い、物質世界の物語を減らし精神世界の物語となっていくことで、物質世界から縁遠くなっていく訳です。せめて、そういう社会的な流れくらいは考察して欲しい。

by 技術開発者 (2010-02-09 13:33) 

pooh

> 技術開発者さん

> 私なんかもその一人かな?

たぶんそうでしょう。ほかにも(ぼくのことなんか認めていないであろうひとも含め)そのあたりに敏感な論者は思い当たります。

いや、どうにもぼくにはこの方の、具体的な事例を極端に軽視した議論が「社会学の方法」であるとは思えないんですよ。

> せめて、そういう社会的な流れくらいは考察して欲しい。

そのあたりを考察するのが、ぼくの知っている社会学のミッションに近い部分です。
by pooh (2010-02-09 22:23) 

TAKESAN

今晩は。

「スピリチュアル的なものを批判するニセ科学批判者」と、「スピリチュアル的なものをニセ科学であるかのように批判する者」との混同ですよね。

論宅さんが社会学な人で無いのは、統計への無知ぶりを見ればよく判りますです、はい。
by TAKESAN (2010-02-10 01:16) 

pooh

> TAKESANさん

「ニセ科学批判者のくせにニセ科学以外のものを批判しやがって」的なことをおっしゃるかたもままいらっしゃいますね。なんだかよくわからないのですけど。

実地の統計調査をしなくても、一回性の事象については統計の結果は現実との紐帯なんですよね。そのあたりの姿勢については、一貫していると云えば云えるのかもしれません。
by pooh (2010-02-10 07:33) 

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