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いつまでも「水からの伝言」 [世間]

まずはこちらのエントリで報告があった。

江本勝が「関東地区女性校長会」で講演!?(追記あり)@ほたるいかの書きつけ(FSMさん)

全国公立小・中学校女性校長会の関東地区女性校長会における江本勝講演。

より詳細については、同じくFSMさんが『教育現場に水のメッセージを』(『Hado』9月号)と云うエントリでお書きになっている。

どこの誰が「なにをいまさら『水伝』」なんて云っていたんだ。
そして、江本の絵本がなんと7000冊も発注されてしまった。しかも小学校から。いったいどういうことだ。暗澹たる気分になる。
これから、これらがどう使われたのか、の情報も出てくるだろうけど、それよりもそもそもこの時点までまだまだ現場レベルには批判が届いていないこと、の方に暗澹たる気分になる。参加した校長は120人もいた、と云うのに、だれもなにも指摘しなかったのか。

ちょっとまとまった考察を行っている余裕がないので、この件について触れているエントリへのリンクをいくつか。それぞれの場所で、議論が行われていくことになると思う。

校長先生たちに「水からの伝言」講演会@PSJ渋谷研究所X(亀@渋研究Xさん)

不見識@Interdisciplinary(TAKESANさん)

関東地区公立小・中学校女性校長会@kikulog (きくちさん)

未だ「歴史」ではない事柄@黒猫亭日乗(黒猫亭さん)

回避@星になれ! - 波動注意報 -(K2さん)

関東地区女性校長会が激しくやばい件@幻影随想(黒影さん)

【水伝警報発令】女性校長会で水伝 @Archives(apjさん)

最悪の教育@Skepticism is beautiful(lets_skepticさん)

関東地区小・中学校女性校長会の件について:私のスタンス@ほたるいかの書きつけ(FSMさん)

女性校長会で江本勝が講演@『digital ひえたろう』 編集長の日記★雑記★備忘録(hietaroさん)
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コメント 14

亀@渋研X

>どこの誰が「なにをいまさら『水伝』」なんて

いやまあ、ぼくも「なんでまた今ごろ」と思うので……。
学校では話題に上がらないのかなぁ……。

>この件について触れているエントリ
「波動注意報」さんもアップされていました。

回避@星になれ! - 波動注意報 -
http://k2-kxk.jugem.jp/?eid=284
by 亀@渋研X (2008-09-17 08:44) 

pooh

> 亀@渋研Xさん

ありがとうございます。本文中に追記しました。
by pooh (2008-09-17 12:08) 

OSATO

さまきさんもエントリーを上げております。↓
http://www.doblog.com/weblog/myblog/32167/2621699#2621699
by OSATO (2008-09-17 22:52) 

pooh

> OSATOさん

うむむ。
さまきさんのエントリは読んでいたんですが、じつはここでのさまきさんの書かれようにはちょっとひっかかるものがあるのです…
by pooh (2008-09-17 23:02) 

newKmaer

 面倒なのでまだ触れてなかったのですが、左巻さんの『水はなんにもしらないよ』も池内了氏の『疑似科学入門』的な問題を抱えていると思います。無条件に推薦できる本ではないと思います。左巻さんはちょっと危ういです。
by newKmaer (2008-09-18 09:13) 

Light

お久しぶりです。(でもないかな?)
驚きの記事ですね。
実は、まさに「やばい」ところに住んでいるもので、まったく他人事ではありません。
我が子の小学校にも来ているのだろうか・・・・・
そんなことになったら断固抗議します!

教育現場って、何というか利用されやすいんだな、と感じることがありますね。
以前、男女共同参画か何かで、なぜかジェンダーフリーの本が配られたこともあります。(手に取ろうという人もなく、事務室の片隅でほこりをかぶっていましたが・・・^^;)
同じ予算ならもっと有効に使ってもらいたいものです。
大体女性だけで校長会を作る意味も分かりません。何かメリットがあるのでしょうかね。

一方で、思ったのは
教育現場って良くも悪くも保守的ですから、新しく現れたものに対しては、教職員も保護者も、とりあえず警戒しているように見えます。
ですから、そこまで恐ろしい事態にはならないと思う(思いたい)んですけどね。・・・
もちろん、それでも「教育に水伝」は断固反対ですが。

愚痴(というか怒り?)コメントでお目汚ししてしまい、失礼しました。
何か動きがあったら、またこちらに報告させてください。
by Light (2008-09-18 14:07) 

pooh

> newKamerさん(ですよね?)

さまきさんについてはご本人の立ち位置もあるし、あの剛速球が有効な場合も多々あると思うんですよ。でもFSMさんや黒猫亭さんのご懸念を考えると、この場合はどうかなぁ、と思ったりもします。
by pooh (2008-09-18 19:56) 

pooh

> Lightさん

この「教育現場への水伝の持ちこみ」と云うのは、ニセ科学批判のひとつの発端、と云う部分がもともとあって。多々検討されてきているのでここでは書きませんが(論点の多くは右サイドバーからリンクしている亀@渋研Xさんの「『水からの伝言』の基礎知識」に記載があります)、水伝を教育現場に持ち込むのは科学教育の側面だけではなくて、道徳教育と云う側面で見てもかなりまずい。

> そんなことになったら断固抗議します!

ご存知のとおりこの種の話は、「正しいか、間違ってるか」と云う部分だけを論点に議論すると妙な軋轢を生むだけの結果に終わったりする可能性があります。ぼくは直面したことはないのですが、ネットの上の議論でさえそうなので、リアルではたぶんもっと難しい。

そう云う現場に対峙されるにあたって、参考にしていただけそうなものに、きくちさんの手短なレジュメがあります。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/mizuden_doutoku2.html

また、琉球大学の前野昌弘さんが水伝授業を行った小学校の先生に宛ててお書きになったお手紙も、ご参考としていただけるかもです。

http://homepage3.nifty.com/iromono/mizuden.html

これらはいずれもまさに「小学校の先生」に向けて書かれたものですので。
by pooh (2008-09-18 20:19) 

Light

非常に参考になる資料のご紹介をありがとうございます。

幸いなことに今お世話になっている先生方は、校長先生(ちなみに男性です…男女は関係ないと思いたいですけどね^^;)を始めとして、普通の常識をお持ちで話のできる方なので、大丈夫だとは思っています。
しかしいくら現場が信頼できるものであっても、教育界の動向にはやはり注意を払っていたほうがよさそうですね。

>ご存知のとおりこの種の話は、「正しいか、間違ってるか」と云う部分だけを論点に議論すると妙な軋轢を生むだけの結果に終わったりする可能性があります。
…同感です。「この批判、しないほうがマシだったのでは…?」という批判を見てしまうと特に…

綺麗事みたいですが、
批判する側・される側、双方にとって幸せな出会いとなる批判って、あり得ないものなのでしょうか。(まあ、切羽詰まればそんな悠長なことは言っていられないのも確かなんですが…)
by Light (2008-09-21 01:14) 

pooh

> Lightさん

> 普通の常識をお持ちで話のできる方

そう云う方々がけっこうおっかなかったりしますよ。「科学的かどうかはこの場合重要な問題じゃなくて」みたいなことを云い出したりとか。

> 批判する側・される側、双方にとって幸せな出会いとなる批判って、あり得ないものなのでしょうか。

ネット上では、ぼくはけっこうそう云う「幸せな」批判に、当事者として遭遇していますけどね(批判する側としても、される側としても)。いつも同じ見解で申し訳ないですけど、結局のところやっぱり動機の問題、と云うことになるのだと思います。
by pooh (2008-09-21 06:30) 

TAKA

>小学校「水伝の本を7000冊、発注しました。何か問題でも?(^-^」

単なる波動ビジネス宣伝本を、生徒に見せるつもりなのでしょうか?どっちかと言うと水伝よりも、トランザム7000のほうが7000倍、優れていると思いますが。

もしも授業に使えば、こんな感じにしか成らないような気が。
先生「では皆さん。水伝の内容で、科学的にも道徳的にも間違っている部分に、ツッコミを入れてみましょう。」
生徒達「は~い。この水伝を使った授業自体が、ダメダメで~す(^^(^^」
先生「そうですわねえ(-_-;。そのツッコミで、即終了ですわねえ(-_-;。」
生徒D「ちょっ、言っちゃっていいすか。ていうか、ガチで、耳を疑ったんすけど?」
__________
OSATOさんのリンク先見ました。左巻さんのキャラって、以前からこんな感じでしたっけ?私自身は、「左巻さんは冷静な批判者タイプだな。」と思っておりました。あの表現は意外でした。(「ピーで、ピーな校長」って部分ですね^^)
剛速球の人だったとは知りませんでした。今回の事件により、左巻きさんの水伝批判も、さらにヒートアップするのでしょうか。
__________
Lightさんのご意見
>「この批判、しないほうがマシだったのでは…?」という批判を見てしまうと特に…

私の場合、こんな感じです。

先生「はいはい、皆さん。無駄話は止めて、今日の客観的なデータを提出してください。」
生徒達「僕たちみんな、科学的な根拠は、いっさい持ってないで~す♪(^^(^^」
生徒達「というわけで、ネットで拾ったコピペレポートを提出しま~す♪(^^(^^」
先生「オーケー、オーケー。一からレポートを作成したところで、時間の無駄ですからね。効率第一、中身は二の次ですね。これこそ究極の、合理思考です。」
生徒D「ちょっ、言っちゃって良いすか。ていうか、その開き直りの姿勢、マジリスペクトなんすけど。」

先生「それでは最後に、恒例のセリフを決めましょう。両手を体の前で交差して…」
全員「合理思考、ウイッシュ!」
先生「では皆さん。これからも、怪しい言説には気をつけましょうね。」
生徒達「は~い。他の学校の人達にも、こんな授業が有ったことを、教えてあげようと思いま~す♪(^^(^^」
生徒D「ちょっ、言っちゃって良いすか。ていうかこの授業、スキルがハンパなくて、ある意味ガチでグッジョブなんすけど。」
~~~~~~~~~~~
私の場合、おとぼけな感じで会話が出来る場が有ると、気持ちにゆとりが出来ます。そしてまた、その場所にコメントを寄せたいという気持に成ります。私のコメントが、今こうしてここに表示されているのも、poohさんの懐の深さのおかげです(^^。
by TAKA (2008-09-30 11:10) 

pooh

> TAKAさん

トランザム7000の7000って、排気量ですかね。いや、見てないんですが。

さまきさんは豪速球ですよ。ぼくとしては、そう云う位置の方がいてくださってもいいのかな、みたいにも思うのですけどね。

学校の先生が効率第一じゃまずいですよねぇ。
by pooh (2008-09-30 22:11) 

TAKA

すみません、私もトランザム7000の映画は、見ておりませんでした。と言う訳で、客観的なデータも無しですorz。
記事中の7000の文字を見て、何も考えず書いてしまったのでした。失礼いたしました。
調べたところ、トランザムの排気量は6600ccの様です。6600では語呂が悪く、日本の配給会社が7000に変えたらしいです。「トランザム7000」は、日本のみのタイトルだったのでした。
______________
水伝と校長会のその後の情報を、kikulogで見ました。生徒に見せる予定は無いとの事で、安堵しました。水伝の怪しさよりも、良い言葉を使いましょうという主張の方に目が向いたのが、原因だったようですね。

忙しい先生の心の隙間に、水伝は善意を装って入って来る訳です。その忙しい先生が、水伝の怪しさに気づくまでには、ある程度時間が掛かります。そうなると、今度は生徒たちにまで、水伝の影響が及ぶ可能性が出てきます。

しかしその忙しい先生に、水伝の怪しさを知っている人が忠告してくれれば、生徒への影響も少なくなる可能性が出てきます。忠告してくれる人が多ければ多いほど、その可能性が上がります。

そう考えてみると、継続して水伝を批判する事は意義が有るものと、私は考えます。少なくとも、日本一忙しい先生でも即座に判断出来る、その日がやって来るまでは。
日本一忙しい先生「水伝?ああ、批判サイトで調べましたよ。波動で感謝、とかいう本でしょ。ていうか、どう考えても生徒に伝えるものでは無いです。関わるだけ、時間の無駄ですな。」
水伝批判者「と言う訳で私の水伝批判も、今日で終了です。今まで付き合って下さった皆様方、本当にお疲れ様でした。」
by TAKA (2008-10-04 10:58) 

pooh

> TAKAさん

あぁ、排気量と云う線はあるかな、とかぼくも思いました。だいたいあれくらいの時代のアメリカ車のホットモデルって、6.6リッターとか7.2リッターくらいが最大排気量だったと思うので。

おっしゃるような、タイムラグ的な構造ってのはあるんですよ。どうしても後追いにならざるを得ない、みたいな。そこを埋める方法として、ともかくも言説を発し続ける、と云うのはあると考えてます(そう考えているからやっているわけでもあります)。
by pooh (2008-10-05 06:25) 

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