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確かな根拠を求めること [世間]

こちらのエントリで少し言及したけれど、一部政治系の話題を扱っているブログでニセ科学の肯定・否定にまつわるどたばたが年末年始を通じてあった様子で。当該エントリのコメント欄に当事者であるたんぽぽさんがお越しになっているけれど、なんと云うか正直関係者に無駄に声がでかいタイプが多そうな気がして関わるのを面倒に感じていたりもした。
ただ、この騒動の根底に流れるものはぼくの問題意識の中心的な部分とも関わるものではある。この辺りに関連して、sumita-mさんの陰謀理論批判(メモ)と云うエントリを読んですこし考えたこと。

「疑似科学」は信じていなくとも、能天気な科学万能論を唱えてしまう人はけっこういるのであり、そういうのを見ると、それこそ〈非科学〉的だろと思ってしまう。

ぼくのものを含めた一連の継続的なニセ科学批判の根底に科学万能主義的な発想はいっさいない、ということはここでもしつこく何度も何度も何度も何度も書いて来た。

現在の科学を超えた「万能の科学」があり、それがなぜか自分(たち)の考え方の正しさを(必ず)証明してくれる(はずだ)、と云う考え方は、自分たちは正しい(はずだ)から(絶対に)同じ方向を向いて(足並みを乱さずに)進んでいくべきだ、と云う発想ととても相性がいいのではないか、なんて思ったりする。

現在の科学に準拠して考えよう、と云う発想を彼らが「科学万能主義」として批判するのも、その根っ子にあるのは「万能であるはずの科学は正しいはずの自分たちの味方であるはずで、自分たちに味方しない科学は間違っていて(硬直化していて)(権威のなかで腐敗していて)、それに一定の信頼を置く人間は僭主にひざまずくが如き誤りを犯している『人間力』を欠いた連中なのだ」みたいな考え方がある、のかなぁ。

声のでかいひとたちが来ると困るので、ここはこの辺で留めておくけど(本当は別に困らないけど。面倒だ、ってだけ)。


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Seagul-X

>自分たちに味方しない科学は間違っていて

いつも思うのが、その、「間違っている科学」の恩恵をどれだけ受けているかについて、そういう方達がまったく認識していないことなんですよね。水伝の対象たる「水」なんかは現代の大量生産の根幹に関わる物質なわけで、冷却や洗浄まで考えると水を使わないで作られた製品は存在しない、といっても過言ではないと思います。

その製造工程を考えるのも、(当たり前すぎて開発者が意識すらしていないかもしれない)「間違っている科学による水の特性」が元になっていますよね。もし、水伝がいうように水の特性がころころ変わるとしたら、まともに製造できなかったり、製品のばらつきが大きかったり、その結果歩留まりが非常に悪かったりするものがあるだろうというのが容易に想像できます。

実のところ、江本氏が自説を発信している本だとかビデオだとか、それからネットを支える半導体だとかはすべてこの大量生産技術なくしては成り立たないわけで、それが広まっているということ自体が水伝を否定しているようなものだと私は思いますね。
そうやって広まった水伝を知ったひとがエアコンの効いた部屋で TV を観て美味しいものを食べて blog を書いている、それらはすべて「間違っているはずの科学」の成果で、そういうものを全部捨てろなんていうつもりはないのですが(ちょっとくらいは思ったりもしますが)、この生活を支えている科学・技術とそれに関わったひとたちの顔に泥を塗っているような行為だという認識くらいは持ってほしいものです。
科学は万能ではないけれど実際に役に立っている、その役に立っている部分を否定するひとがいたら、それはおかしいと指摘されるのは至極当たり前、ということです。

…と、こういうことをいつも思うのですが、これをうまく伝えるのが難しい。たまーに書くたびに(そして今回も)「うまく表現できなかった、うまく伝わらなかった」と後悔します。
なんか、エントリの趣旨と離れちゃいましたね。すみません。
by Seagul-X (2008-01-13 12:19) 

pooh

> Seagul-Xさん

この辺の話って、昔檜山正幸さんのエントリにかこつけてこの辺で書いた内容と繋がってくる部分ですね。

http://blog.so-net.ne.jp/schutsengel/2006-12-22
http://blog.so-net.ne.jp/schutsengel/2007-03-30

結局のところ、つまみ食いなんですよ。
by pooh (2008-01-14 05:31) 

たんぽぽ

>なんと云うか正直関係者に無駄に声がでかいタイプが多そうな気がして
>声のでかいひとたちが来ると困るので、ここはこの辺で留めておくけど

たぶん、だいじょうぶだと思いますよ。
多分に打たれ弱いようですし、「声のでかい」のも、
自分の勢力圏の中にいるときだけで、外へは出れこられないみたいです。
せいぜいトラックバックを送ってよこすくらいでしょう。
(すくなくとも、わたしのブログに、大挙して押しかけてくる気配はない。)

とはいえ、万が一はありえるでしょうし、
そうなったとき、わたしは責任取れないのではあるけれど...
by たんぽぽ (2008-01-14 17:18) 

pooh

> たんぽぽさん

トラックバックをくれても、コメント欄にご登場いただいてもまぁ構わないんですけどね。でもここは政治系ブログではないので、お越しいただいた場合でも噛み合わないしつまらないんじゃないかなぁ。敵・味方以外の議論軸が存在することもあんまりご理解いただけなさそうだし。
by pooh (2008-01-14 18:52) 

TAKA

>「疑似科学」は信じていなくとも、能天気な科学万能論を唱えてしまう人はけっこういるのであり、そういうのを見ると、それこそ〈非科学〉的だろと思ってしまう。

この後に、「科学は万能では無い。しかし十分使える道具である。不完全な知性の、この私には。」と来て欲しかったです。と、よく見たら社会学のブログでしたか。哲学にも詳しそうですね。私は哲学は苦手です^^;。話が複雑だからです。科学哲学という分野もあるみたいですが、こちらもなぜか興味を引きません。もし私に理解できたら、新たな境地が開けるのでしょうか。今のところ、社会学と哲学との区別はついていないので、先は長そうですけど。
by TAKA (2008-01-15 15:37) 

pooh

> TAKAさん

社会学と云う分野も「社会科学」のいちジャンルなので、やはり科学には違いないですよ、と、どちらかと云うと社会科学畑のぼくとしては主張だけしておきます(^^; 。
by pooh (2008-01-15 21:34) 

黒猫亭

予定通りにメンテが終了するSo-netブログは凄いなあ、とココログユーザーは思ったりしつつ(笑)。

かなり昔「科学」という言葉を調べたことがありまして、単なる「学問」という意味と「自然科学」という意味がありますね。社会科学という場合には自然科学と並列関係になるから「学問」というほどの意味でしょうけど、学問それ自体に合理的で体系的な知という意味がありますから、何でもアリというわけではないですね(笑)。

ちなみに哲学というのは宗教や芸術と並列関係になって、一般的には科学に含まれないそうです。
by 黒猫亭 (2008-01-16 08:18) 

pooh

> 黒猫亭さん

ぼくはたいていメンテナンスのスケジュールを把握していないので、翌朝になってびっくりしてます。

「科学」と云う用語にどんな意味を持たせるか、については結果的に相当文脈依存になってしまいます。必要なときは単に「科学」ではなく「自然科学」みたいな用語を選んだり。

厳密な把握はしていないですけれど、「科学哲学」みたいな言い回しがある以上、基本的に哲学は科学とは別体系の概念なんでしょうね。
by pooh (2008-01-16 08:39) 

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