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「偽装」? [世間]

kansya_003さんの『水商売ウォッチング』は偽装サイト???と云うエントリを読んで、なんだか暗澹たる気分になった。

以前は「暮らしの手帳」ではないから、一切の実験はしない。
製品を送ってこられても迷惑だ、と書いてあった。
そのくせ企業のホームページにある言葉尻を捕まえてツッコミを入れる。

なにか批判したいようなんだけど、そのくせの前後で日本語が繋がっていない。

自分の持っている知識を誇示したいのかも知れませんが、ごく一般的な
知識しかお持ちでないように感じる。

専門家が知識を持っているのは当然のことなので、その知識に基づいて発言することを「誇示する」とはふつうは云わない。と云うか、専門家以外が読んでも分かるように極力書かれた文章を読んで、そのなかのどんな部分を根拠にすればごく一般的な知識しかお持ちでないと判断することが可能なんだろう。

水処理装置を製造、販売する企業を対象とした悪口サイトのようだ。

悪口サイトと云う言い回しが素敵だ。批判と悪口の区別がつかないらしい。他人の程度を自分の物差しでしか推し量れないから、こんな言い回しが生じるのだろうけれど。

ここで問題なのは「暮らしの手帳」ではないから、一切の実証はしない、
という態度なのだ。少なくとも悪口を言うなら実際に確かめてから言えば、
誰も反論することは出来ない。


実証もせずに「そんなことはありえない」「非科学的だ」と決め付けられても
迷惑な話だ。

この点についてはもう何度も議論されているので、もうマスターピースへのリンクを貼るに留めるけれど。ただ、いかに田崎さんの文章が平易とはいえ小学校高学年から中学校くらいの読解力は必要とされると思うので、ちょっと不親切かも。

例えば「命の水研究所」の所長に対しては理学博士はインチキっぽいとか、
「水からの伝言」の著者江本勝氏に対しても、否定的なコメントを出している。
人を非難できるほど立派な実績を上げているとは思えないのだが。


まあ、人間的には好きになれない人種の最たる人物だ。

思えないって、なんと云うか他人の批判をする根拠としては随分立派なものをご準備されてらっしゃる。まあ、結局はその程度の話なんだろう、と思う。個人的には、なんら筋の通った説明もできないで他人の悪口を書く人間もどうかと思うけれど(どうでもいいけど人間的には好きになれない人種の最たる人物って言い回し、日本語として凄いな)。

多くの人が「おいしい」、「気持ちがいい」「健康になった」という感じは、
個人感情であるから科学ではない、というが、一般的には科学よりも
実際に使った人が「快適だ」と感じることのほうが大切だ。

文意がとおっていない。なにが大切なのかはひとそれぞれでそのひとがどう感じるかが大事だ、と云うのはまぁ確かだけれど、それと科学かどうか、とは別の評価軸になる。

いくら非科学的説明だと言っても、実際に使って良いと思えばそれでいい。

もっともだけれど、でも「非科学的」であることに変わりはない。この辺り、思考の混濁があからさまになっている。

この一年を締めくくるに当たって、このサイトこそ偽装サイトだと思うが、
皆さんのご意見はどうでしょうか?

ぼくはいちおう「偽装」と云う言葉の意味を知っているつもりだ。少なくとも小学校で国語辞典のひきかたを習ったので意味を確認することができるし、自分の理解があやふやな言葉を使うときには恥をかかないようにちゃんと調べるくらいのことはする。
この方は、「水商売ウォッチング」が何を偽装している、と主張しているのだろうか。全体を通して読んでもまったく分からない。多分この方は2007年を通じていろんな偽装が問題になったから、悪口を云いたいときに使うクリシェ、と云う程度の認識しかないんだろうけど。

どうも去年の最後の辺りで、いろいろと「ニセ科学批判」批判についての議論があったけれど、こう云うのを読めば、そこにあるのが必ずしも科学リテラシの問題なんかではなくて、場合によっては単純な国語力の問題であることが分かる。
腹も立たないし、笑えもしない。最初に書いたとおり、なんだか暗澹たる気分になるだけだ。


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TAKESAN

今晩は。

何と言うか、言葉の選び方とか文章の整合性とかに気を遣われない方なんだなあ、と感じました。推敲くらいなさればよろしいのに。「人間的には好きになれない人種の最たる人物だ。」には唸りました。

結局、最後まで読んで、水商売ウォッチングが何を偽装していると言っているかが、解らずじまいでした。独自の意味でも開発したのかも知れませんね。
by TAKESAN (2008-01-06 19:41) 

pooh

> TAKESANさん

> 言葉の選び方とか文章の整合性とかに気を遣われない方なんだなあ、と感じました。

これってけっこう大きな問題なんですよ。ひらたく云うと、「自分が何を云っているのか自分で理解できないまま、他者を批判している」わけですから。

多分ですね。この方にとって、「よくないこと」を意味する最新流行語が「偽装」なんですよ。
ふつう実母のへその形状なんて気にするひとはいませんが、「おまえのかあちゃんでべそ」が侮蔑表現として成立する、とおとなになっても考えているみたいな状況ですね。
by pooh (2008-01-06 20:15) 

石田剛

poohさん
ここのコメント欄では(たぶん)「はじめまして」ですね。

「暗澹たる気分」に石田も同感です。
石田も最近、ネットでもリアルでも、この方には日本語が通じてないんじゃないかと思うことや、「もしかして自分が会話してる相手は人工無能では?」とか思うことが多い気がしてます。
これはそういう方が目に付くから気になっているだけで、日本の社会全体で、そういう方が増えてるわけじゃないと信じたいのですが、確信はできていません。

あと、「この方は自分で考えることをやめたのでは?」と思う方は、残念ながら確かに増えてるんだと思います。石田がそう判断している指標は、(1)選挙の際の各陣営の戦術や結果, (2)インチキ商売(製品・サービス含む)の蔓延, (3)トンデモ本の売り上げ などがあります。
この辺の事情にも暗澹たる気持ちにさせられることがあります。

とりあえず、言及先の方に「プレースメントテスト」を受けていただいたら、どういうスコアになるのか興味があります。
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php?logid=7329&#comments
by 石田剛 (2008-01-06 23:15) 

apj

 きちんと反論しようと思ったら、まずは最低半年かけて国語の講義をして作文の演習をやってテストをして相手の学力を上げてからでないと、こちらが反論を書いても意思疎通すらできないってことですかねぇ。
 サイトに不明確な部分があると指摘されれば対応するつもりですが、国語の教育までする義理はないのでスルーですわ、さすがに……orz。ってか、普通の人が読んで何が言いたいのかまるでわからない文章で批判されても、別に何の影響もないし。
by apj (2008-01-07 01:17) 

TAKA

勉強になります。と言う訳で、暗号を解読。

私は検証実験と批判の区別がつかない。
その為、今現在持ち得る知識だけで判断する。
言っておくが悪口では無い。私の批判は。
ここで問題なのは、私が知らない事だ。過去に十分検証されている事を。
だから私を批判するのは止めて頂きたい。
私は肩書きを見て、人を判断する。うらやましいのだ。
だからあのサイトを妬ましく思うのだ。
今更、科学的に考えるのも面倒だ。
とにかく考えるんじゃない。感じるんだ。
詐欺師に騙されても良い。それも人生だ。

最後に言っておく。「このサイトこそ偽装サイトだと思うが、皆さんのご意見はどうでしょうか?」

T「はいそうです。」

残念ながら最後の段落は解読失敗。其のままにして置きますね♪
by TAKA (2008-01-07 01:24) 

pooh

> 石田剛さん

いらっしゃいませ。

いや、世間一般で国語能力が衰退している、と云うことかどうかは分かりませんけどね。ただ、発信の機会が増えて、いろんな方が発信するようになってきている、と云うだけのことなのかも。居酒屋談義を表通りでするようになってきている、とか。

「自分で考えることをやめた方が増えているのかも」と云うのは、ぼくの主要な問題意識のありかでもあります。
by pooh (2008-01-07 07:54) 

pooh

> apjさん

せめて自分でなにを書いているのか理解してから書けばいいのに、って云う程度の話なんですが。こしださんとか大串さんとか、最近はこう云うのもひとつの言説のスタイルとしてジャーナリスティックに取り扱うスタンスの方もいらっしゃるようなので、まぁ対抗言論の対象とはしておくべきかな、みたいな感覚も少しあります。
by pooh (2008-01-07 07:58) 

pooh

> TAKAさん

いや、きっとこう云う言説からもなんらかの教訓を得ようと努力すべきなんですよ。多分。
by pooh (2008-01-07 08:00) 

黒猫亭

昨日上げたエントリーで問題の核心として挙げた事柄の典型例ですね。多分この方自身はそれほど悪い人物ではないんでしょうが、ブログタイトルやIDを視てもわかるように個人の心映えを絶対基準として物事を判断しておられるから、言葉というのは正確に遣わないと他人に意味が通じないし、他人に通じるようなロジックを組み立てることすら出来ないということがおわかりでない。

この方にとっては「科学ではない」とか「非科学的説明」とか「偽装」というネガティブ表現は、皆一律に「悪口」というタームの語義から遊離した同じ意味しかないわけですね。だから、タームの語義に拘るとまったく解釈不能になるわけで、文中のネガティブ表現をすべて「ダメだ」とか「悪い」に置換すれば、このエントリーの意味性というのは比較的容易に解釈可能になるわけです。ちょっと外国人の片言みたいになってしまいますが(笑)。

言葉自体をその程度の精度で遣っておられるのだから、ロジックなど最初からあるわけがない。ロジックではなく感じ方で読むべき文章だということで、この方が天羽氏の批判を気に喰わないと感じていることだけは痛いほどヒシヒシと伝わってきますね(笑)。この文章はその感じ方を表現する為のものでしかないんですから、ロジックやタームが間違っているということではなく、それ以外の意味性なんか最初からないわけです。

>>ごく一般的な知識しかお持ちでないように感じる。

自分にわかるような言葉は「ごく一般的な知識」としか感じられないということは、一般的でない科学的な専門知識とは自分に理解出来ない言葉でなければならない、だから科学的な言説に関しては一切の判断を停止する、というわけですね。そう考えれば、

>>人を非難できるほど立派な実績を上げているとは思えないのだが。

という言葉の意味もわかります。この方は、その言説の内容が妥当であるかどうかを、言説それ自体ではなく論者の実績で判断するということです。だとすれば、「実験もしないで云々」という言葉の本当の意味も、それが必要であるかどうかというロジックとは無関係に、「他人が苦労して研究してきたことを、楽して口先だけで貶める姿勢が気に喰わない」という感じ方でしょう。
by 黒猫亭 (2008-01-07 13:31) 

黒猫亭

この方は典型的に心映えを基準にしてすべての物事を判断しておられるのだし、自分の嘘のない感じ方はどこも悪くないと考えておられる。自分の感じる義憤に嘘偽りはないのだから何愧ることもないのだと考えておられる。言葉の意味や用法に気を遣わなくても、真摯な心映えは超越的に伝わるものだと一種神懸かり的に考えておられる。だから水伝が好きなんでしょう。

科学とは自分が考える必要のない理解不能のアブラカダブラで、誰か信頼出来そうな人物の言うことが本当なんだから、さしたる実績もない人間が苦労もしないで立派な方を貶めるのは気に喰わない。その結果「水伝は心に響いた、素晴らしい」と称揚し、他人がそれなりのリスクを引き受けて誠実に展開している「批判」に対しては、窮めてお手軽且つ無邪気に「悪口」を書くことが出来る。結果的にそのような物の考え方を善しとすることで、他人に不当な迷惑をかけているわけですが、そういう自覚もない。

言葉の意味を理解することもなく、公に開かれた場(ご自身のブログがそうであるという自覚はないようですが)で他人の言説を「偽装」だと指摘すれば、他人が納得出来るような根拠が求められるのだし、原理的には名誉毀損の射程にも入ってくる。この方の場合は現実に訴訟沙汰に発展する可能性なんかほぼゼロですが(笑)、一方で天羽氏が係争しているのはそれと同じ原理に纏わるリスクだという認識はないんでしょうね。

他のエントリーを視ると、非常に平凡に日々を楽しんでおられる日常人のようですが、だからと言って、他人に不当な迷惑をかけ、それを自覚することもないという怠惰な姿勢が許されるわけではない。「心映えの次元では」別段この方に憎むべき点はないですから悪意的に揶揄するつもりもない(悪意や揶揄というのは心映えの次元の問題ですから)ですが、現実認識の部分で決定的に腹立たしい不誠実を犯して他人を不当に攻撃しておられる。ニセ科学問題の核心は、おそらくこの方に代表されるような悪意なき知的不誠実のマッスにある。多分「暗澹たる気分」というのはそういう部分に発する感じ方ではないでしょうか。
by 黒猫亭 (2008-01-07 13:31) 

pooh

> 黒猫亭さん

例えばぼくは古いエントリで、「感性」と云う言葉とそれの纏う(お言葉を借りると)「心映え」について書いたことがあります。

http://blog.so-net.ne.jp/schutsengel/2006-12-14

人間は間違います。ぼくも間違います。それはもう運命的に。
その、間違うことをいかに回避するか、と云うための智恵が例えば科学で。だからそれはツールでしかないのですが、それでもツールとしての意義は大きいわけです。

この種の方は、人間がなにゆえにそのようなツールを磨き上げて来たか、と云うことについて根本的に理解していません。それは、自分のあるがままの(怠惰な)姿を絶対的に肯定する、ある種不遜な姿勢からくるものだと思います。それが、このような言説に結実する。

お書きのとおりにこの方は知的にも人間的にも「無垢」なのだと思います。そう云う意味で、そう云う方が意識的な悪意なしにこのような言説をものされることについて、まさに暗澹たる気分になる訳です。
ただ、ぼくは無知や不誠実さに発端するイノセンスを、なんら免責するつもりはありません。
by pooh (2008-01-07 22:33) 

黒猫亭

>poohさん

ご紹介戴いたエントリーのような経験、オレにも多々あります。この方とは話が通じないなぁ、と思ったことがたくさんあります。ただまあ、お客さま商売で揉まれるうちに、おそらく人間には感性や心映えのコミュニケーションの世界というのが、たしかにあるんだとは思うようになった次第です。

しかし、おそらくpoohさんが仰りたかったのは、そうでない世界というのも勿論あるのに、人間同士のコミュニケーションにおいて感性や心映えばかりが一面的に優遇されるのは、それが知的に怠惰な姿勢を糊塗する免罪符になっているからではないのか、それが世の不合理や暴力性を肯定する原理になっているのではないか、ということだと思います。

>>ただ、ぼくは無知や不誠実さに発端するイノセンスを、なんら免責するつもりはありません。

そこが重要であることに何ら異存はありませんし、オレが疑似科学に内在する知的不誠実に対して感じる苛立ちの根もそこにあります。おのれの心映えさえ真摯であれば他者を不当に痍附けてもかまわないのかと問われたら、おそらくこの方は当惑なさるでしょうが、それは紛れもなく事実です。小さな影響の範囲内とは言え、この方が天羽優子という赤の他人に不当な言葉の暴力をふるったことは紛れもない事実であり、この方の偽りのない心映えなど、その暴力の不当性に照らして何の意味もないことです。

自分の行為の不当性を認識出来なければ免責されるのかと言えば、普通一般の良識ある大人ならそんなはずはないでしょう。何かについて判断を停止する知的不誠実さは、人の善良な性情を容易く嘘に変えてしまいます。科学について一切の判断を停止するのであれば、せめてそうではない人間の営為の是非に対しても判断を停止するだけの節度はなかったのか、安直な反感を表現したいという欲求を抑えることは出来なかったのか。心映えの次元で言えば、その種の知恵は「弁え」という言葉で表されるものだろうと思います。
by 黒猫亭 (2008-01-08 00:24) 

PseuDoctor

こんばんは。

「無知は罪」というのが私の座右の銘(の一つ)なのです。無知は悪ではないけれど罪ではある。だから私は無知そのものを糾弾するつもりは無いけれど、無知に無自覚である事は責められるべきと思います。

ところがどうも最近では、無自覚なばかりでなくむしろ無知を誇っているようにすら見える方もいらっしゃる。これは本当に暗澹たる気分になります。
>ただ、発信の機会が増えて、いろんな方が発信するようになってきている、と云うだけのことなのかも。
そうであれば良いと思います。少なくともブログというツールが生まれたのはごく最近の事ですし。
by PseuDoctor (2008-01-08 00:27) 

石田剛

poohさん
> ただ、発信の機会が増えて、いろんな方が発信するように
> なってきている、と云うだけのことなのかも。
そのせいで、日本語が怪しい人が目立つようになったというのは、その通りなんだと石田も考えています。「機会が増え」た要因のひとつに WWW があると考えています。 WWW によって、日本語が怪しい人目立った結果「何とかしなきゃ」って思ってくれる人が増えるとしたら、それは WWW の功績のひとつかも知れないですね。
by 石田剛 (2008-01-08 05:55) 

pooh

> 黒猫亭さん

まぁぼくも市井の人間ですので、ロジックを重視しないコミュニケーションの存在には日常的に触れています。ただ、そこにおける「コミュニケーション能力」と云うのは多くの場合「他者をコントロールする手段」であり、本質的に暴力性を内包したものだと思っています(もちろん、だから排斥すべきだ、と云うような単純な話ではないですけれど)。

おっしゃるような暴力性の源泉は、その部分にあるのかもしれません。
by pooh (2008-01-08 07:47) 

pooh

> PseuDoctorさん

無知であることは仕方なくても、無知でありつづけることには正当な理由は存在し得ないのではないか、と思ったりします。やや感情的に、ですけど。
by pooh (2008-01-08 07:49) 

pooh

> 石田剛さん

もうひとつ、こうやってWWWにおいて言説を行うことも、結構すごい訓練になったりするんですけどね。
by pooh (2008-01-08 07:50) 

半人前

こちらでははじめまして。
問題になっている人のブログをちょっと検索してみたのですが、
この人、マグローブの販売員です。
http://blog.goo.ne.jp/kansya_003/d/20070909
吉岡氏のやってることを真似しただけ、でいいような気がします。
by 半人前 (2008-01-12 09:51) 

pooh

> 半人前さん

いらっしゃいませ。

あぁ、なるほど。これでこんな濁った思考で批判エントリをあげなければいけなかった動機がひどく分かりやすく明らかになりましたね。

いろいろと、やれやれ、です。
by pooh (2008-01-12 11:37) 

黒猫亭

激しく脱力するオチですが、世の中こんなモンかもしれませんねぇ(笑)。
by 黒猫亭 (2008-01-12 12:28) 

pooh

> 黒猫亭さん

いや、これはこれで、切り口が変わっただけで話の本質は同じですよ。
by pooh (2008-01-12 13:12) 

apj

 予言的中ですね。
「水は変わる」を信じたダウンの人々が、法律を守った宣伝なんざしないだろうということが。
 もっとも、今回の場合の「法」は、景品表示法以前に「他人の名誉を毀損しながらあるいは他人を侮辱しながら」の宣伝行為ということになりますが。
by apj (2008-01-12 15:58) 

pooh

> apjさん

まぁ、親分と同水準のモラルと論理力、ってところですね。
by pooh (2008-01-12 17:48) 

PseuDoctor

こんばんは。

「単なる無知」もしくは「怠惰ないし感情的な動機による積極的な無知」だと思っていたら、実は「利害関係または歪んだ信念に基づく積極的な無知」だった、という事でしょうか。

ちなみに、懐かしいSSFSさんは「感情的な動機による積極的な無知」を選択されている様ですね。
by PseuDoctor (2008-01-12 23:30) 

pooh

> PseuDoctorさん

いずれにせよこの種の行動には、自ら無知であることを恥じない勇気が必要なようです。
by pooh (2008-01-12 23:59) 

TAKA

poohさん
>いずれにせよこの種の行動には、自ら無知であることを恥じない勇気が必要

自分も無知な行動はもうこりごりです。慎重が一番です。

ところで実は、「偽装関係」ということで、私も最近某ブログで見過ごせないことが。
ただ今、ネット関連の法律を勉強中。
法律を完璧に頭に入れるまでは、今のところ、静かに成り行きを見ているつもりです。
万一の場合に備え、うかつなことはしないように注意します。

ちなみに以前、マルチ商法関係のサイトを見ていた事もあり、ネットの知識さえ頭に入れば、具体的な行動に出ることは、すぐに可能。
マルチ商法の知識が、思わぬところで活躍するかも。

しかし結局は、管理人の削除対応で、事は住むと予想しています。
今改めて、「法律は知る者を救う」と言う事を実感してます。
by TAKA (2008-01-13 04:52) 

pooh

> TAKAさん

そしてぼくはご存知のとおり、無知がもたらすイノセンスとそれによる免責をいっさい認めない姿勢です。

法律は、たしかに理解しておいた方がいろんな場面で最善の立ち回りが可能になるでしょうね。この場合、必要なのは「知識」と云うより「理解」になりますが。
by pooh (2008-01-13 05:42) 

黒猫亭

節操なくあちこちコメントしてすいません(笑)。オレがこのオチで脱力したのは、まあ勿論「やっぱりね」という落胆もありますが、ニセ科学批判が妥当性を担保しようとしない知的不誠実を撃つ言説の在り方である以上、自ら妥当性の担保を要求される言説であるのは当然ですから、視るからに「それっぽい」この方が事実において関係者であることが確認されない限り、そのような予断に基づいてこの方を扱うことが不当に亘るという手続の面倒くささの故ですねぇ(笑)。

そういう面倒くさい手続なしに他者を誹謗することをそもそも批判していたわけですから、批判する側も同じ愚を犯すわけには行きません。それをやってしまうと、要するに同じ土俵上の利害対立になってしまうわけですから。いやもう、この方のほうは予断だろうが偏見だろうが悪口言いたい放題の立場なんですが、それを撃つ行為はよりハイコストだという原理的な不均衡を更めて実感したと申しますか(笑)。
by 黒猫亭 (2008-01-13 06:25) 

pooh

> 黒猫亭さん

たしかにそれはあります。
ただ、継続的にニセ科学批判に係わるものはみんなずっとそう云う状況に晒されて来ていて。

これは言説の強化にもってこいの状況でもあって、いつも強調しているようにいわゆる「批判者」がそれぞればらばらの立ち位置にあるにも関わらずその本質的な言説に大きなぶれが生じないのは、それだけ鍛えられて来ているから、だとも思っています。
by pooh (2008-01-13 07:04) 

黒猫亭

こんな朝っぱらから回転の速いコメントの応酬をするのも気が引けるんですが(笑)、昨日友人と呑んでいた席上でこの件の話題が出て、「この種の人々はどうして原始人と同じように世界を呪術的に視るんだろう」と問われたのですが、そこでオレが答えたのは「この種の人々は知の経験の積み重ねを踏まえることを面倒くさがるから、一万年前の原始人と同じ過ちを繰り返すのだ」ということでした。

相対論者はすぐに「進歩なんて幻想だ」という話をしたがりますが、少なくとも知の経験が積み重なることで、人間は一万年前と同じ過ちを繰り返さずに済む原理的な可能性を手に入れたわけです。科学という方法論は、その種の積み重ねの上に成り立った「心の外の世界に直接言及し得る最初の方法論」だと思いますが、それを拒絶するという知的不誠実の在り方は、知の経験の積み重ね一般を無視して、原始的な心性から発する普遍的な感じ方を絶対視する。だから原始人と同様の過ちをいつまでも際限なく繰り返すのだろうと思います。

「言説の強化」「鍛えられる」というお言葉を伺って、ちょっとそういうことも想い出しました。人間の武器というのは、知の経験を共有して蓄積し得ることにあるわけですね。まあ、求められる手続を面倒くさがっちゃいかんとちょっと反省したという話ですが(笑)。
by 黒猫亭 (2008-01-13 07:24) 

pooh

> 黒猫亭さん

ただ、ぼくは決して人間の持つ呪術性(この言葉は社会科学的な用法をニュアンスとして含めて使っています)を軽んじるべきだ、とは必ずしも考えていないんですよ。ニセ科学批判者の共通の意識として、ではなく、ぼくの問題把握のスキームとして。

この呪術性(こちらにコメントをお寄せくださる技術開発者さんの「人間の基本仕様」と云う用語と意味的には多く重なります)は、またひとをひとたらしめる部分でもあって、一意に追放されるべきもの、ではないと思っています。

ただ、この呪術性と云うものは多くの錯誤の源泉となるものでもあって。と云うわけで、使い分け、と云うか適切な重んじ方があるのかな、と云うある意味平凡な辺りに、いまのところぼくの着地点はあります。ただし、このスタンスを成立させるためには科学の側から呪術を見る、あるいは呪術の側から科学を捉えると云うような視点も意識していくべきなのかなぁ、なんて思ったりもします。思考の足場を地に着けるためにも。
by pooh (2008-01-13 08:38) 

黒猫亭

>>ただ、この呪術性と云うものは多くの錯誤の源泉となるものでもあって。と云うわけで、使い分け、と云うか適切な重んじ方があるのかな、と云うある意味平凡な辺りに、いまのところぼくの着地点はあります。

そういう問題性の認識はオレにもありますが、なかなかその辺のバランスが難しいところです。別のブロガーの方の記事を拝見して書いた記事とその辺がたまたま重なる部分がありますから、よろしかったらご一読ください。TBが通らないので、毎度自ブログの宣伝に来ているようで恐縮なんですが。
by 黒猫亭 (2008-01-13 12:37) 

pooh

> 黒猫亭さん

以前ここのコメント欄で、技術開発者さんが「中庸」と云うことについてお話しされていました。このあたり、関連してくるのかも。

どうしてトラックバックが通らないんでしょうねぇ。
同じNIFTYでも、TAKESANさんのは届くのに。
by pooh (2008-01-14 05:27) 

TAKA

こんばんは。「偽装」関係ということで、こちらに。
「ミートホープの偽装肉に、ビニール片混入」という話がフジテレビの「特ダネ」で出ました。細かく砕いて肉に混ぜていたそうです。しかもその工程を、二回に分けて行っていたという事です。あきれました。

ミートホープは学校給食にも製品を出していたそうです。つまり子供の口にも入った可能性があります。発覚していなかったら、いまだにその偽装肉が出回っていた事になります。恐ろしい話です。

「どうせ消費者には分かるまい。とにかく金儲けだ。」という思考に陥っていたからこそ、ここまでの悪辣な偽装になったのだと考えます。それは社会に対する影響を軽視した、近視眼的な思考です。「金に執着する」と、「良心が麻痺」するという例です。

ある主張の例:「捨てるのはもったいないから、屑肉を使った。それに、消費者が値段の安い肉を求めている。ある意味、あの業者はその期待に答えたのだ。」
この様な主張を私は、そのまま受け入れる事は出来ません。似たような主張を悪徳商法サイトで、過去に目撃しているからです。無害の製品でも、説明が異なっていれば、私はその業者を詐欺師と考えます。(「マグネシウムは人体には全く無害だ!逮捕するならやってみろ!」薬事法違反容疑で逮捕される前の、獣医師さんのお言葉^^;。)

あまりにも常識外れの値段の肉は、避けた方が無難です。これからも私は、「業者側の言いわけがましい主張」は疑って掛かろうと思います。「ビニール片の入った肉」を、食べたくないからです。

ところで「業者側が繰り出す言い訳」を、「そのまま素直に受け入れる人」が増えたら、この社会がどうなるのか、考えてみました。
客 「ビニール袋に入れて。」
店員「もう入ってます。」
客 「あ、そうだった。」
by TAKA (2008-01-29 19:05) 

pooh

> TAKAさん

実際のところ、お話のような部分は業者にも消費者にも問題があって生じるものだと思います。

一定の品質のものは、一定以上の価格でしか手に入らないはずじゃないですか。この当たり前のことそのものが、どこかで実感を失い、業者側と消費者側で共有されなくなっている。
この辺りの雑感めいたことを、こちらのエントリで書きました。

http://blog.so-net.ne.jp/schutsengel/2007-11-18-1
by pooh (2008-01-29 20:48) 

TAKA

poohさん
>どこかで実感を失い、業者側と消費者側で共有されなくなっている。

そうなんです。消費者も賢くならないと、いつまでも詐欺師の思うつぼなんです。その業者と消費者の距離を縮めるのが、ジャーナリストなのだと考えます。そして私は、ジャーナリストの「業者側だけの都合」を強調する記事を見ると、残念に思います。「せめて消費者側の立場も添えてよ。色々事情はあるかもしれないけど。」と言いたい所ですが、まあこれは私のワガママですね。もう少し、考えてみます。

バイオエタノールについては色々思う所があるのですが、考えがまとまった時にします。(地球環境と世界経済が絡んできて、私には問題が大きすぎる^^;)
by TAKA (2008-01-29 21:54) 

pooh

> TAKAさん

まぁ多くのジャーナリズムも「業者」なんだと思いますよ。
偽装を規制する法律はないようですが。
by pooh (2008-01-29 23:53) 

TAKA

>まぁ多くのジャーナリズムも「業者」なんだと思いますよ。

了解です。

>偽装を規制する法律はないようですが。

もしあったら日本からジャーナリストが居なくなる予感です。そうでは無いと信じたいですね。(一応(^^。)
by TAKA (2008-01-30 01:58) 

pooh

> TAKAさん

いや、品質に対する真摯さが本来の生命線であるのは、食品ブランドもジャーナリズムも本来変わらないはずなんですけどね。規制されているとかそう云う問題じゃなく。
by pooh (2008-01-30 07:31) 

半人前

古いエントリへのコメントすいません。
例のブログ、たまに読んでいたんですがなかなかすごい文章がありまして。

ブログには世の中が悪くなっていることへの怒りが感じられます。
たぶん、悪意は無いのです。
それだけタチが悪いのですが。

http://blog.goo.ne.jp/kansya_003/d/20061025
-----以下 引用----------
私は平成4年に、高血圧、糖尿病、ガンという3大成人病を併発し、
4ヶ月の入院生活を強いられました。そのときに考えました。
「病気に殺されるならまだしも、薬で殺されるのは嫌だ」と。
入院生活をしている間中病室で出される薬類は極力捨てることに
決めていました。

おかげで、4ヵ月後元気に退院することが出来ました。
退院後も抗がん剤はすべて服用しませんでした。
おかげで死なずにすんだのだと思っています。
-----引用 終了----------

たぶん、周囲の人にも薬は捨てろ、と善意のアドバイスをしているのでしょうね。

仰天したのがこれ。
(といってもkikulog ではすでに知られたネタのようですがわたしはこのブログで初めて見ました)

http://blog.goo.ne.jp/kansya_003/s/%A5%DE%A5%B0%A5%ED%A1%BC%A5%D6
-----以下 引用----------
この世の中に「不死の生命体」が存在すると言うのです。
それも私達の血液中にも存在すると言うことです。

それが「ソマチット」ごく小さな細菌の一種ではないかと言うことですが、
様々な病気を治すことが出来る可能性を秘めているようです。
(中略)
この記事を読むとソマチットを増やし元気を付けるのはマイナスイオン水
が役立つとか。
それだったら水道管に「マグローブ」を取り付ければ解決します。
-----引用 終了----------

吉岡氏がとりあげてくれると面白いのですが。
by 半人前 (2008-03-17 03:47) 

pooh

> 半人前さん

ソマチットというものについては知らなかったのですけど、NATROM先生が取り上げているエントリをkikulogでエディさんが紹介されてますね。ちょっと別の角度からですが。

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080306

なんかですね、この種のものってひとつ受け入れてしまうと、どんなものでも受け入れてしまうことができるようになる、とかそう云う部分があるような(ぼくの大学時代の友人の言い回しを借りると「蓼喰う虫はつぎつぎ」って感じで)。それぞれちゃんと見れば相互に矛盾がある(と云うか同時に成り立たない)部分が必ず見つかるって気がするんですけどね。
by pooh (2008-03-17 07:44) 

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