魔法の言葉 [よしなしごと]
FPNに掲載された小林英二さんのマイナスの言葉を使うな。プラスの言葉を使え。ってホント?と云うエントリを読んだ。
マイナスな言葉はダメだという事で、ココロの声(マイナスな声)を押し殺そうとする。
ココロの声を無理矢理押し殺し続けると、それがある時、爆発する。
その時から、ココロが病んでしまう、ココロが破綻してしまうのではないでしょうか?
これって、昨今の雇用側の発想からするとすごく便利に感じるんだろうなぁ、とか思った。
待遇を上げずに、プラスの言葉で前向きにして、限界まで頑張らせて、限界を超えて心が病んだら退職させればいい(就労不能になっても、死んでしまっても可)。食い詰めて安い給料で働こうとする人間ならいくらでもプールされているし、ひとが減ったら減った分だけその辺から拾ってくればいい。固定費の上昇を抑制できる。
これは従業員の熟練がそれほど必要にならないビジネスモデルの企業だと多分てきめんに有効。居酒屋のチェーンとか。
マルチ商法でひとを集めて働かせるためにも、結構便利。下流のひとの心がパンクしても、特に損はないし。「ありがとうは魔法の言葉」とか云ってる分にはただだし、きっと「疑うよりまず信じてみることが大事」とか云っている感動したがりのひとたちって、自分を省みず周りも気にせずによく働いてくれて、勝手に(企業の負担を増やさないようなかたちで)壊れていってくれるんじゃないかなぁ。
便利。
悪徳商法は効果的に使ってますよね。マルチ商法もそうですし、SF商法なんかも。
こういった自己啓発とかポジティブシンキングというのは、自己欺瞞の一形態だと思うのですが、本当に客観的に自分を眺められたら、自分に対する評価はちょっと耐えられないものになりますから、必要なことは必要なんですよね。にんげんだもの。
つまりは、量の問題なんでしょう。摂りすぎは体に良くありませんと。
by newKamer (2007-12-27 22:35)
> newKamerさん
自己欺瞞、と云えば自己欺瞞ですが、だからと云って否定し去るべきものでもないとは思います。でも、なんと云うか自己欺瞞を自慢されたり一種の「自己欺瞞商法」のようなものを見聞きしたりするのはあまり愉快ではないです。
> つまりは、量の問題なんでしょう。摂りすぎは体に良くありませんと。
まさにそうだと思います。要は「中庸」ですよね。
by pooh (2007-12-27 23:25)