スキル [近所・仙台]
ちょいとだけ前のエントリ関連になるのかも。って云うか福耳さんの伝統的出前持ちと云うエントリ関連(ほんとか?)。
うちのはす向かいは前のエントリで書いたとおり世話になってる床屋があるんだけど、反対側のはす向かい(ってなんだかよく分からないけれど、だいたい床屋から60度くらい角度をつけたあたり)には老舗の蕎麦屋がある。去年はそこで年越し蕎麦を買って来たし、今年もそうすると思う。
で、ここの出前のバイトが、自転車で片手に蕎麦を乗せて出前に出掛けているのをけっこう見かけるわけだ。
まるで曲芸のようだなぁ、とか見るたびに思う。
床屋の店主に髪を切ってもらっている間に、髪結政談的に「あそこの出前のバイトをするにはただごとじゃないスキルが必要だよねぇ」みたいな話をしたりするのだった。地域社会で暮らす楽しみって、そんなところにもあると思う。
ショートコント、「本末転倒」。
「いくら旨い蕎麦が打ててもなあ、蒸篭の五枚も重ねて曲乗りできないようじゃ、うちの花板は勤まらないんだよ!他所へ行きな!」
でも、昔ながらのスキルが生き残っているのは、見ていて楽しいですね。一時的に廃れても、ひとまわりして鉄板焼きのナイフ曲芸みたいになるかも知れません。
by 福耳 (2007-12-16 15:33)
> 福耳さん
あははは。
この辺りの街並は、新宿よりはまだ蕎麦の出前の風景が似合うんですけどね。あと今頃は魚屋さんも忙しそうにしてます。
その職業ならではのスキル、ってのは、場合によってはその職業の「心意気」みたいなのにも通じるので(消防局員の出初め式みたいに)、廃れずになんとなく生き残ってほしいなんて思ったりします。
by pooh (2007-12-16 17:59)
すみませんあまりおもしろくなかったです。
あの写真は、新宿三丁目ど真ん中だから面白かった。表通りは華やかでも、ちゃんとおそばを出前で取る地元民もコミュニティにいるということですね。
by 福耳 (2007-12-16 21:21)
> 福耳さん
ぼくは20代のころに日本橋の保険の営業所に勤めてたんですが、面白かったですよ。
例えばいまくらいの時期に、営業所では鏡餅の準備とか考えるわけです。そう云うときには、ちゃんと「餅屋」に行くんですよね。で、餅屋についてもらった鏡餅を営業所の若い者だったぼくがぶら下げて運ぶんです。永代通りを歩いて、茅場町とか経由して。
時間をかけて積み重なったものの上に築かれた街と云うのは、やっぱりいいなぁ、とか思ったりします。そこにある風習、と云うようなものも旧弊なだけじゃなくて、ある暮らしの要素、みたいなものを担っているのかも。そしてそれは、いまの時点での暮らしを再定義するためのアイディアを内包しているのかも。
by pooh (2007-12-16 21:31)