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受け継ぐ、生み出す [ガムラン]

すいません。いきなりカテゴリエラーです。ガムランの話ではありません。
と云うか、バリにBalawanと云うギタリストがいる、って話は聴いていたんだけど、YouTubeで見つけてぶっとんだ。

音楽的イマジネーションの源泉として民族音楽を持ってくる、って手法はYMO辺りからポピュラーになって来て、もろYMO世代のおいらなんかにも馴染みだったりしたのだけど。でも彼はもう少し違っていて。と云うか、ガムランってのは伝統のある民族音楽ではあるけれど同時に現役のポップ・ミュージックな訳で、だから普通にバリで育って音楽をやっていればそれは血肉となるわけで。で、例えばフュージョン系のギタリストでも、伝統的な音楽のニュアンスをとても自然に取り入れてしまえる。
と書くと、なんか当たり前にも思えるけれど。でも、実際にそれが音楽になったものが凄い。

Balawan & Batuan Ethnic Fusion - Country Beleganjur
メロディそのものは特にバリっぽくはないけれど、途中で入るチェンチェンのソロ(ソロったって4人いるけど)のかっこよさったらない。なんかガンサらしい楽器も画面のすみっこに映ってる。

Balawan - gloBALIsm
この曲はバリ音階ですね。前の方でグンデルだのクンダンだのの担当のひとがいるみたい。
ちなみにこの変なダブルネックギターは上7弦、下6弦になってるみたいで、このひとの必殺技はこの両方のフィンガーボードで同時に両手を使ってタッピングだけで演奏してしまうこと(バカボン鈴木とか、あの辺りの超ハイテク系ベーシストが時々弾いてるスティックって楽器があるけど、演奏原理はあれと同じ)。この奏法を駆使してる画像もYouTubeにはありました。

いや、かっこいいっす。
確かソニーと契約してアルバム出してるはずなんだけど、入手方法はないかなぁ。


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コメント 4

thotc

はじめまして。

すごすぎです。
検索してみると、
http://www.binadesa.com/
で扱っているようです。
iTMSにも別のアルバムがありました。
by thotc (2007-07-27 22:27) 

pooh

> thotcさん

いらっしゃいませ。

すごいですよねぇ。単純にギターのテクニックもさることながら、自分の育った地域文化の音楽的要素をきっちりと踏まえつつ、その2つをまったく遊離させることなく音楽をつくりあげているところが素晴らしい。

ご教示ありがとうございます。値段も適切だし、買ってみようかな。
by pooh (2007-07-27 22:41) 

ミオ丸

はじめまして。
バラワンの音楽、かっこいいですよね。
こんなところにもファンがいらして嬉しいです!

「事象の地平線」さん~「こしだのITジャーナル」さん経由で、こちらへ参りました。
スケプティック関連で辿ってきたところに、ガムランの文字があり、さらにバラワンの記事があるとは、びっくりです!
私はバリ舞踊をやっていて、バリに行った時にライブも見ました。
ライブ、とても良かったです。
(urlはその時のことを書いたブログです。お暇なときにでも。)
by ミオ丸 (2007-12-24 19:35) 

pooh

> ミオ丸さん

いらっしゃいませ。

すごく純粋な意味での音楽的感覚と機械的な技術を同時に(高水準でバランスするように)求められるのって、ガムラン奏者の基本だと思うんです(典型的にはグンデル・ワヤンの演奏とか)。その点で、彼の演奏はすごく自分の育ったカルチャーに基づいている気がして。あのギターの扱い方ってグンデルみたいだよなぁ、みたいに感じてちょいと感動したわけでした。

ぼくはバリには1回しか行ったことがなくて、でもって街好きな人間としてはレギャンやスミニャックの横町に夢中になるのが忙しくて、まともにガムランを生で聞いたわけでもないんですけど。でも、そう云う音楽的バックボーンをすごく大事にしているプレイヤーだなぁ、とか感じたのでした。
by pooh (2007-12-24 22:22) 

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