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傲慢 [世間]

aikiさんのありがとうの方がうれしいじゃないと云うエントリを読んだ。ちょっとaikiさんとスタンスを合わせて言及してみる。

 最近の人って、自分の見たものしか信じないという「盲信」にとらわれています(苦笑)

最近のひとって、誰のことを云ってるんでしょうね。と云うか、見えもしないものを信じるのを字義通り「盲信」というのでは(苦笑)。

 果たしてこの説が正しいかどうかなんて、現在の科学ではわからないんですよ。

正しくないことは現在の科学ではっきりしています。それこそ田崎教授の「『水からの伝言』を信じないで下さい」をお読みになれば分かるはず。中学生でも理解できる文章で書かれています。

 世の中には人知の及ばない不思議があるから古今東西宗教と言う『人間以上の存在』を信仰するものが出来たんですね。

宗教と云うのはそんなに安いものではないです。

 見たものしか信じない『傲慢さ』が人間を愚かにするんです。

見えさえしないことを「いいことだ」と言い張るような愚かさが『傲慢さ』を生むんだと思います。

 心の広さがないから今の社会はダメになっていると思いますね。

ダメな社会になってしまったから、耳に心地よいだけで中身のない「水からの伝言」を疑いなく信じてしまうような(そのうえ「見えなくても信じるべきだ」みたいな云い方をしてしまうような)間違った「心の広さ」が生まれてるんでしょうかね。


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TAKESAN

コメント欄の、
 >言霊や音霊という考え方も日本古来の「ニセ科学」ですし。
この一文だけで、ニセ科学の事を理解しておられないのが、よく判りますね。

本文
 > いとも簡単に『ニセ科学』、江原啓之氏のような人は『インチキ』
 >と断定してしまう。だからと言って断定できるほどの証拠は何もな
 >いんです。
「いとも簡単に」と表現している所に、科学(と言うか、懐疑精神)に対する無理解を感じます。

こういう主張を見るたび、先ず「ニセ科学」でググってみれば良いのに、と思います。ちょっとくらい調べてみれば、という。

「人柄」で、その人の言っている事の真偽を判断するなんて、どんだけナイーブなんだ、と思います。
by TAKESAN (2007-06-21 23:19) 

pooh

> TAKESANさん

例によって幻の「ニセ科学批判」を批判することで、幻の「科学万能主義」を糾弾してるおつもりなんでしょう。結果的に「科学」も「ニセ科学」もお分かりでない。

この方、プロフィールで「トラックバック歓迎」みたいに書いてまして。
正々堂々と真摯にご対応してくれるのを期待したいと思っています。
by pooh (2007-06-21 23:38) 

corvo

こんばんは、久しぶりの書き込みです。
このリンク先読みましたが、すごいですね。
「寛容さがなさすぎる」「心の広さがない」とは、なんともコメントのしようのない言い切り方です。
「自分の人生にとってためになる部分を受け入れればいいだけの事。」って、そんなに自分の都合だけで生きられほど、世の中単純でもないし、やさしくもないです。何かを乗り越える、獲得する、といった行為の尊さがまったく感じられないです。
by corvo (2007-06-22 01:43) 

pooh

> corvoさん

ほかのエントリを見ると、この方のメンタリティってのはけっこう分かりやすい、ってのが見て取れたりします。「世の中単純じゃないといや」で、「ずばり云いたい」方なんですね。最近のネットのなかではそう珍しくない。

ものごとをシンプルに見極める、と云うのはその前段階で膨大な思索を必要とする、と思うんですが、まずその前に「言い切ること」ありき、みたいな。
by pooh (2007-06-22 07:47) 

newKamer

 うまく表現できないのですが最近思うのは、こういう考え方と科学の考え方には、パラダイムシフト的な結構大きな溝があって、あちら側にも体系があるんじゃないかということです。
 それを、こちら側の体系(論理)で分析するのは、無意味じゃないんですが、啓蒙観点からは割に合わないんじゃないかなと思っています。

 とはいっても、あちらとこちらの人間自体に差が大きいというわけではなく、差の原因は特定分野の知識のみだと思うんですが…。

 もともと私はどっぷりとあちら側の人間だったので、自分の過去になにかヒントはないかなぁと思っています。
by newKamer (2007-06-22 09:19) 

pooh

> newKamerさん

「こちら側」を「科学的思考」、「あちら側」を「呪術的思考」と云う意味合いで理解してもいいでしょうか?

「科学的思考」は、科学の手法にのっとり、科学の知識ピラミッドを援用しながら考えることですよね。これに対して、「呪術的思考」は自分の感知できるものに基づいて、とりあえず感覚的に理解できる(特定の様式のない)手法に基づいて考えることです。「科学的思考」は科学に準拠し、呪術的思考は柘植さんの用語を借りると「人間の基本仕様」と経験、およびありあわせで断片的な知識に準拠して考えることです。

で、ぼくらはいま現在でも、多くの場合は呪術的思考に基づいてものごとを判断しています(その意味で、呪術は葬り去られたものでも、葬り去られるべきものでもない、使用中の「ツール」です)。で、多寡は別としてその呪術的思考に科学的手法を取り込むことで精度を上げ、効率よく日常生活を暮らしているんだと思います。日頃から科学的に厳密な思考に基づいて判断を下すことは多分あんまりなくて。

で、そうやって考えると「こちら側」と「あちら側」に分けてしまうのは多分あんまり適切じゃなくて。普通はぼくらの日常における呪術的な思考には充分に科学的手法が取り込まれているはず。でも科学的手法はもともと「基本仕様」に根付いたものではないので、そう云う意味ではあんまり「自然」じゃなくて。

このところ三等兵さんとやりとりがありましたが、三等兵さんはいまの時代の心性として、思考のなかに科学的手法を取り込むことに対する反発が生じていることがニセ科学の蔓延につながってるんじゃないか、とお考えのようです(人間の思考法としては呪術的思考のほうが自然なので、それを提示されるとそちらに傾いてしまう)。で、ぼくも大枠では同じ方向で考えています。
なので、ぼくとしては「あちら側からこちら側へ連れてくる」と云うより、「どうしてあちら側に惹かれる人間が増えているのか」と云う方向に発想が向かうわけですね。
by pooh (2007-06-22 12:37) 

TAKESAN

今日は。

私は、aikiさんと全く同じ認識を持っていた事があったりします。

で、振り返ってみて、あちらとこちらの断絶は、科学という巨大な建築物の、大きさと精密さを認識、もっと言うと、実感出来ているかどうかの違い、なのだと思っています。
そして、それを実感するには、別の「実感」が、重要な役割を果たすのではないでしょうか。たとえば、ニセ科学的な製品によって大損したり、健康を害したり。
でも、そこに至るまでのプロセスが、様々なのですよね。外側から、科学に対する誤解に基づく猜疑心を解消するのは、大変難しいですね。経験的にも、物凄く困難だと感じます。

だから、地道に、問題点を指摘して、そういう情報にアクセス出来る機会を増やすのが、大切だと考えています。
by TAKESAN (2007-06-22 13:05) 

pooh

> TAKESANさん

TAKESANさんの持論ですよね。基本的に同意します。
付け加えるとすれば、科学の持つ強力な(ほとんど冷酷な)デバッグ性能、ですかね。でもこれを実感する機会ってそうそうないかな。

> だから、地道に、問題点を指摘して、そういう情報にアクセス出来る機会を増やすのが、大切だと考えています。

それがいちばんのはずですよね。
by pooh (2007-06-22 22:52) 

かも ひろやす

「科学は万能だ」と言うことは科学者にとって自殺行為なので、現役の科学者がそんなことを言うはずはありません。「あれもこれもまだ全然わかっていません。でも、私のこの研究が成功すれば、これだけはわかるようになります。だから、予算ください」と言い続けて、科学者は研究費を得ているのです。「科学は万能だ」なんてことになったら、「万能なら、もう研究は必要ないね」といわれて、予算執行停止です。自分で自分の首を絞めることを言うわけないではないですか。

という、ちょっと考えればわかる当たり前のことが、なんでこの手に人には理解できないんでしょうね。
by かも ひろやす (2007-06-25 12:59) 

pooh

> かも ひろやすさん

kikulogで少し前にあった「科学者のステレオタイプ論」を思い出しますよね。と云うか、こう云うひとたちは科学者が科学万能主義でいてくれないと好きなように楽しく放談できなくて困るんでしょう。自分が云いたいことがあって、それに反する事実は考えない、と(認知的不協和?)。

だから結局、対話もしたくないんです。云いたいことを云いたいだけ。トラックバックはご自由にどうぞ、とか書きながら、このエントリのトラックバックは黙殺したままですもの。
by pooh (2007-06-25 22:04) 

aiki

 ↑それはあなたたちの先入観でしょ(^^)

 くだらんトラバが多いから来たものをいちいち見る事もないし、それほど私も暇じゃない。

 あなたのような反対意見だから黙殺しているわけではなく、同意見であっても私のブログでは一月くらいほおって置かれる事はザラです(苦笑)

 意見があればうちでコメントなさればいいんじゃないですか?
 同じ意見の方たちとばかりつるまないで。

 本日トラバ公開にしときました。
 私がどういう人物かなんて、過去ログ読めばわかりそうなもんですが、世間ではそういう姿勢を「科学的」と称するんでしょうか(爆)
by aiki (2007-06-27 18:41) 

pooh

> aikiさん

いらっしゃいませ。

>  あなたのような反対意見だから黙殺しているわけではなく、同意見であっても私のブログでは一月くらいほおって置かれる事はザラです(苦笑)

そうでしたか。それは失礼しました。
トラックバック時点での「お知らせ」にあった記載に対して違和感を感じていたのですが、そのような事情がおありだったのですね。失礼しました。

>  意見があればうちでコメントなさればいいんじゃないですか?
>  同じ意見の方たちとばかりつるまないで。

お持ちのブログに出向いて異論を申し上げることで、コメント欄を汚すのは回避させていただきました。結果的にこうやってお越しいただけたことですし。
なお、コメント欄に同意の意見が多く見られるのは、ここが同意見の人間ばかり集まる場所だからではありません。ぼくのエントリに書いたことが、ある程度の人数に同意を得られる内容だったからだとお考えください。
こちらではコメンテーターとぼく、あるいはコメンテーター同士で意見の相違による論争が起きることは珍しくありません。お持ちのブログでどうなのかは関知いたしませんが。

>  私がどういう人物かなんて、過去ログ読めばわかりそうなもんですが、世間ではそういう姿勢を「科学的」と称するんでしょうか(爆)

過去ログを読ませていただいて、そこで判断できる限りの人物像を想定したうえでエントリを起こしています。もちろん、実際にaikiさんがどのような人物なのかは、直接の面識がない以上存じ上げているとは到底申し上げられませんが。
ちなみにこのエントリで「科学的」云々という部分に言及したのは、あからさまな事実誤認が確認できた1点についてのみです。あとは特に科学的かどうかを問題にした箇所はないかと思いますが、そのように読めませんでしょうか。

ところで、「水からの伝言を信じないで下さい」はお読みいただけましたか?
by pooh (2007-06-27 22:16) 

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