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音楽の効能書き [世間]

なんと云うか以前にも書いた「モーツァルト信仰」みたいなことについて、gallery-tondemoさんが新興宗教『モーツァルト教』てのを考えてみた。と云うエントリで見事にまとめていらっしゃる。

なんと云うか実に身も蓋もない書き方をされているのだけど、まぁ端的に云うとお書きのとおりで。モーツァルトは万病に効く。

でも、ぼくの知っているモーツァルトは音楽家なんだけどなぁ。こんなふうに高麗人参みたいな扱いをされたら、多分驚くか怒るかするかと思うんだけど。

【信者の分布】

☆音楽家。クラシック愛好家。

☆会社経営者。公務員の上の方。

☆とにかく人を効率的・徹底的にコキ使いたい者。

多分一番重要な示唆はこのリストの最後の一行なのではなかろうか。


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コメント 2

柘植

こんにちは、pooh さん。

 私が素人芸で身につけている分野というのはかなりいろいろあるのですが、そのうちの一つが「産業心理学」の分野です。でもって、80年も前に「うわ~、訳の分からない結果だ。こういう実験はもっとよく考えてやらないとならないんだ」という結論が得られた実験があります。もはや産業心理学の世界では「伝説」ともなっている「ホーソン実験」と言われるものですね。つまり、単に音楽を流して効率が上がるかどうかなんて話をする人は、「まともな勉強をする気がないダメ経営者です」と自分で言っている様なものだと思えるわけです。

ホーソン実験というのは、組み立て工場の明るさが作業効率にどのように影響するかを知ろうとした事から始まります。でもって、明るさだけでなく気温とか湿度、通風などの要素も変化させた訳ですが、得られた結果の一番の問題は、条件を変えると一般に効率が上昇し、そして条件を元に戻して効率の上昇が維持された事にありました。つまり条件の変化(刺激)そのものが結果を生み出したために、条件の変化の方向は結果に影響しなかった訳です。さらには、この実験に平行して面談調査なども行われたので、それもまた刺激として働いています。ここから得られた教訓は、産業心理学的な実験の困難さを示した訳です。

少しは勉強して欲しいのですよね。
by 柘植 (2007-03-07 09:30) 

pooh

> 柘植さん

当たり前なんですけど、「ひと」を直接対象とする学問は、どうしてもキードライバーを見極めるのが難しいですよね。
経営者がトンデモに飛びつきがちなのも、そう云う部分があるのかな、とも思っています。まじめに考えるのが面倒なんでしょうね。
by pooh (2007-03-07 22:13) 

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