マスコミの仕事 [世間]
理系白書’07:第1部 科学と非科学/5 過熱、脳ブームが掲載になった。今回は小波教授がご登場。
元村記者についてはいろいろ云われているが、今回のような記事がマスコミのあるべきスタンスだと思う。ちゃんと材料を出すこと。読む対象層をきっちり捉えて、通じるように書くこと。
記者が紙上で謝罪しても、いいことはなにも起きないのだから。
理系白書’07:第1部 科学と非科学/5 過熱、脳ブームが掲載になった。今回は小波教授がご登場。
元村記者についてはいろいろ云われているが、今回のような記事がマスコミのあるべきスタンスだと思う。ちゃんと材料を出すこと。読む対象層をきっちり捉えて、通じるように書くこと。
記者が紙上で謝罪しても、いいことはなにも起きないのだから。
この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。
kikulogの方へ書くか悩んだのですがリンクもある事でこちらへ。
やはりサイトの記事と新聞の紙面とでは受け取る印象が違います。
サイトではその本文内容が重視され、ツッコミどころという面が強調されがちです。
しかし紙面では「見出し」の威力というものがものを言います(私はつい紙面構成という側面で見てしまうのですが)。
紙面では
「独り歩きする分かりやすさ」
という見出しがドォ~ンと載り、その隣には小波さんのコメントがある項目で
「「旨い話」はない」
という小見出しがまた目立つように載っています。(段間にも見出しがあります)
今回の記事は、読者層(いわゆる一般層)に向けての注意を喚起するメッセージとしての、マスコミ側からの発信と受け取れます。
これは実は、
「マスコミだからと言って(「大学教授」の肩書きも同様)決して鵜呑みにするだけではなく、疑ってかかる事も必要ですよ」
と訴えている内容にとれるのです(それはとりもなおさず新聞社自身に大しても言える事なのですが)。
今回の大きなテーマは「分かりやすさ」に簡単に飛びつく今の社会状況に対する警告です。
それまで「ゲーム脳」を信じていた人達に対しては、かなりのインパクトある内容に仕上がっていると思います。
ネットと違い直接的に批判出来ないところがある中で、一般層に対してはかなりメッセージ性の高い記事であると私は思います。
社会一般の人と同じ目線で捕えようと思った場合、やはり新聞の紙面を見てその印象を語る事もまた大事だと思いコメントいたしました。
by OSATO (2007-03-02 12:19)
> OSATOさま
なるほど。大事なご指摘だと思います。
同じ言葉でも、同じ文章でも、当たり前ですが「誰が読むか」によって意味(と云うか響き)が変わってきます。メディアが違い、見せ方が違えばなおさらですよね。
この部分を外した議論は、本質的に「寓話は非科学的だけどニセ科学じゃないのか」と云う議論と同質のものに陥りがちだと思います。まぁ、受け取る論者によって重視する部分が異なるのは少しもおかしなことでもないんですけど。
ついでに言うと、本当によい文章はその部分もさらに超えられるはずなんですけどね。たざきさんの「水からの伝言を信じないで下さい」が、子供だけではなく大人の心にも響くように。
by pooh (2007-03-02 12:54)
今日は。
OSATOさんへ。
紙面構成という点には、余り目を向けておりませんでした。大変参考になります。
私も含めて、日ごろウォッチしている人間は、ある意味で「偏った」見方をしてしまい、要求が強くなってしまう所もあると思います。OSATOさんがなさった様なご指摘があると、冷静に見られるきっかけになるので、とてもありがたいです。
by TAKESAN (2007-03-02 14:30)
> TAKESANさん
TAKESANさんが偏ってるとか、感情的になっているみたいには思わないんですけどね。
ただ、新聞記者は(ある程度自分で情報収集もし、判断もするのが基本だと考えているような)「ぼくたち」のために書いている訳ではないと思うんです。だから、ぼくは「ぼくたち以外」に向けてどんなふうに書いているのか、が評価軸として重要だと思っています。
とか書くとなんかTAKESANさんのスタンスに異論があるように見えてしまいますが実際はそんなことは全然ない訳で、ううむ、文章って難しい(^^;
by pooh (2007-03-03 06:11)