信じるということ [よしなしごと]
昔、好きだった。
そもそも甘酸っぱい代物。それが、ちょうど年齢的に甘酸っぱい時期にぶちあたった。
少なくとも彼は、ロックンロールの一面を翻訳してくれる存在では、あった。
「信じる心いつまでも」
と云うフレーズは、当時のぼくの心のどこかには染み渡りながらも、どうしてもちゃんと解決できないものを残す言葉だった。でものちに、彼が何かのインタビューで「『信じる心いつまでも』と云うことは、『疑う心を忘れるな』ってことなんだ」と語っているのを読んで、やっとすっきりと腑に落ちた。
疑うことで失われるものは、そもそも信じるに足りないものなのだ、と思う。
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