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権威の価値 [世間]

権威と云うのは弊害もあるだろうけど、有効なものでもあると思う。
少なくともそれはその人間の積み重ねてきたものから生じるものだろうから。

権威のないものと権威のあるものとどちらを信じるべきか、と云う二者択一の状況に置かれたら、前者を信じる方が通常は安全だろう。もちろんつねにそちらが正しいと云うことにはならないが、ひとつの基準としては使える。他の基準も援用すれば、判断の精度も上がるだろう。

もちろん権威も腐敗するだろうし、絶対の信頼が置けるものではない。でも、判断基準として使用する分には信頼性は高い方だ。

ニセ科学に対して声を上げている科学者、代表的には菊池教授も田崎教授も、いずれも相当の権威だ。でも、彼らは自分たちの云うことを、「権威の云うことだから」と云う捉え方をされるのを本意としていないように見える。それは、「権威である故にその発言のすべてを信じる」と云う思考のメソッドそのものを問題としているからだと思う。

「菊池誠の云うことなら信じる」と云う人間を作ることは、彼の真意ではないのだ。権威を錦の御旗にして盲信させることは、一見科学に基づいているように見せることで信頼性を増強しようと云うニセ科学の手法と同じだからだ。もちろん、戦術としては権威を利用することも有効だろうし、効果的と思えるタイミングでそれを使用することは厭わないかもしれない。でも本来、それは「合理的・科学的思考」とは相反する戦術だ。だから彼らは慎重にならざるを得ない訳だ。

正直ぼくは、弾さんが「だれに」「なにを」「どのように」しろと云っているのかが分からない。こんなところ(とはてブコメントで云われた)でごちゃごちゃ云っていても仕方ないのかもしれないけれど。


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