SSブログ

量子力学がわかりません [世間]

別段量子力学に限って分からない、と云うことではないのだけれど。

高校に入って1ヶ月目くらいに、風疹で学校を何日か休んだ。登校してみると、自分が数学の分からない人間になっているのに気付いた(まぁ遠からず気付いてはいたことだろうけど)。それ以来ぼくは文系である。物理なんぞ高校1年のときに当時の「理科I」と云う科目で少し出てきて以来で、しかもそのちょっとだけの物理の試験で生まれて初めての赤点を取った。

波動商売だの水伝道徳だのの話になると、なぜだかすぐに量子力学が出てくる。江本勝氏本人がなにしろ世界で五指に入る量子力学者らしい(だれも読んだことのないベストセラー作家みたいだな)。で、量子力学だと無生物も意識を持っている、と云うことになるらしい。

敢えてリンクはしないけれど、「水からの伝言」でぐぐると「愛と感謝、水からの伝言」と云うサイトが1ページ目に出てくる。そこには、

現代科学の最先端をいく「量子力学」では、物質だけではなく、精神・意識も波動(エネル ギー)と捉え、この世界は、すべて波動(エネルギー)で成り立っていることが分かってきまし た。今日の最先端の科学では、精神や意識といった目に見えない領域まで踏みこまないと 解明できないところまで進んできているようです。

などと書いてある(最先端って何だ、いったい何が「解明できないところまで進んできている」んだ、などなど意味不明の文章ではあるが)。
いくらなんでも、これはぼくの持ち合わせているなけなしの常識に照らし合わせても無茶苦茶だろうと思う(ちなみにこのサイト、ディレクトリを溯及してみると「スピリチュアルカウンセラーを派遣します」とか云う波動商売系サイトのようだ)。ところが困ったことに、量子力学と云うのが分からないので、きっちりした反論もできないのだ。

Wikipediaも天羽助教授の解説も読んだ。でも分からない。そんな程度で分かっていれば世話はないとも云えるが、それ以上調べるのはさすがに敷居が高い(いちおう普通の勤め人であるぼくにとってみればそもそも本を読む時間を捻出するのもそう簡単ではないうえに、読むべき本はどっさりあるのだ)。

さんすうがわからないだの文系だの云ってはいるが、大学入試の際には数学も理科も受験科目に入っていたし、大して勉強しなかったとはいえ昨今のゆとりボーイズ・ゆとりガールズに較べてそうそうひどい学力だったとも思えない。人並みの学力があったつもりのぼくがそうなのだ。身勝手な一般化だとも思うが、この辺りが並の人間のレヴェルだと思う。だから、お水な方々が「最先端の量子力学だと証明される」とか言い出したときに、反論するだけの充分な論拠が揃えられなかったりするのだ。

その辺り、どなたかなんとか使いやすい材料を揃えておいて貰えないものか。多少は頭を絞って理解に努めるくらいはやぶさかではないけど、ブルーバックス1冊を理解するのも大変なのだ。

ちなみにそもそもの問題は、「波動」と云う言葉を恣意的に拡大解釈してみせる波動商人たちの戦術にあるのは確かだ。でも、「言葉の専門家」たちは今のところ表立って戦おうとはしてくれないみたいだ。こう云うこと云うのは嫌だけど、足元に火がついている、と云う認識が自然科学者よりも薄いのかなぁ。

12/20追記:
とか云って結局「誰かなんとかしてください」って云う腰抜けな結論になってしまうから、稲葉先生にギャラリーって云われるんだな。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

関連記事ほか

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。