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偽善 [あげあしとり]

「しない善より、する偽善」。
2ちゃんねる界隈でよく使われる言葉だ。本当かどうか知らないがひろゆきの言葉らしい。

このエントリでも触れたけれども、2ちゃんねるで時折、得意技の「数の暴力」をかさに着た大規模なボランティアが発生することがある(かさに着た、というのも変な云い方だけど、感覚としてはまさにそんな感じ)。
これが、ネット上の「善意のみなさま」がお繰り広げになる「善意のチェーンメール」や「善意のチェーン日記」みたいに気持ち悪くないのはなぜだろう、と思った。

善行は、気持ちいい。
自分が気持ちいいからするのだ。多くの場合、快楽のための行為なのだ。
それが募金でも、ボランティアでも。その意味で、実際は別段崇高なものではない。

「たまには偽善もいいだろ」という掛け声で2ちゃんねら達が行う「善行」には、つねにこの視点が忘れられず保たれている。動機について、自分を自分でごまかすことはしない。偽善を行って爽快感を得ている自分を嗤う視座を、それぞれがいつも確保している(忘れそうになっても、その一時的なコミュニティの中で、常に誰かがリマインダーとしての機能を果たす)。

盲目の善より、正確な自己認識と状況把握力に裏付けられた偽善。
そちらの方が、ぼくは信じられると感じるのだ。


タグ:雑談 ネット
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